【ゲームエンタメ株概況(10/8)】新作好スタートのガンホーが反発 セルシスやタカラトミーが年初来高値 中小型株物色でcolyが大幅高

10月8日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前営業日比395円20銭安の3万8937円54銭でこの日の取引を終えた。一時515円20銭安の3万8817円54銭まで売られる場面があった。前日の米国株式市場が下落したことに加えて、中東情勢への懸念もあって、売り優勢の展開だった。為替相場で円安傾向となったことを受けて輸出関連が下げた。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている93銘柄のうち、上昇は24銘柄(26%)、下落は66銘柄(71%)、変わらずは3銘柄(3%)で、下落した銘柄の方が多かった。

個別銘柄では、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が反発。前日10月7日に全世界向けにリリースしたスマートフォン向け完全新作RPG『ディズニー ピクセルRPG』が早くもApp Storeセールスランキングで11位に入るなど好調な出足を見せたことが材料視された。

セルシス<3663>が年初来高値更新。前日10月7日に発表した2024年9月度の月次事業進捗レポートで「CLIP STUDIO PAINT」のサブスクリプション売上が38%増の40億超えと過去最高となったことが評価されているという。

同じく前日に9月の月次業績を発表した買取王国<3181>とテイツー<7610>はいずれも小幅安。買取王国の月次売上は既存店が0.2%増、全店が同19.6%増だった。また、テイツーは速報値で5%増だったとのこと。両者とも決算発表を控えており、特に材料視されなかったもようだ。

coly<4175>が大幅高。こちらは目立った材料は観測されていないものの、主力株が手掛けづらい状況となる中、短期資金が値動きの軽い中小型株に向かっているようで、同社株もその一角として注目された可能性がある。今後、循環物色になっていく可能性がある。

また、セガサミーホールディングス<6460>やコナミグループ<9766>、バンダイナムコホールディングス<7832>など前日買われた大手ゲームも底堅い動きを見せた。タカラトミー<7867>も年初来高値を更新した。

このほか、ドリコム<3793>とカバー<5253>、カヤック<3904>、アルファポリス<9467>、GENDA<9166>などがさえない。