セガXD、セガおよび関西大学と読書体験の向上を目的とした電子マンガのソーシャルリーディングに関する共同研究を開始

  • セガ エックスディー(セガXD)は、セガおよび学校法人関西大学 総合情報学部 山西良典教授・松下光範教授らとともに、読書体験の向上を目的とした電子マンガのソーシャルリーディングに関する共同研究を11月1日より開始することを発表した。

    ■研究の目的
    セガXDでは、AIをはじめとする様々なデジタル技術を活用して、読書体験の向上やデジタルコンテンツとしてのマンガ表現の新たな可能性を探ることを目的とした「マンガサイエンス研究所プロジェクト」を実施している。

    今回の取り組みでは、読者がスマートフォンなどの電子媒体でマンガを閲覧する際のソーシャルリーディングとしての行動に着目した。ユーザーの電子マンガ閲覧時におけるデータを収集し、それらを分析することで「ユーザー間のコミュニケーションの促進」「レコメンデーションやファンマーケティング等への活用に対する有用性」を明らかにし、商用の電子マンガサービスへの活用を検討していく。

    ■研究の概要
    昨年度事前に実施した基礎調査の中で、実験用のデータセットと初期的な実験用の電子コミックビューアーアプリケーションを用い、被験者が実際にマンガ作品を閲覧する際、どのような作品内容において、どのような行動を取りやすいかなどの行動データの収集・分析を行った。その中で、マンガ作品の閲覧時にユーザーにリアクションを喚起させる効果的な方法と、サービスへの活用の可能性に関する複数の示唆を得ることができた。

    本年度は、昨年度に得られた示唆を元により具体的なユースケースを想定し、比較対象として複数種類のユーザーインターフェースを用いたプロトタイプアプリケーションの開発を行う。また、それらを利用した際のユーザー行動の変容に関する追加測定・分析を行っていく予定だ。

    ■今後の展開
    日本発のマンガが世界的な注目を集める中で、セガXDは、セガと共同で電子コミックの配信システムおよびビューアーの開発と提供を行ってきた。本取り組みを通じて得られた研究成果やノウハウは、製品の機能拡充やパートナー企業などへの情報提供などを通じてサービス向上のために活用していくことを目指している。そのほか、様々なマンガに関わる情報処理、インターフェースの研究および実証実験、社会実装にも協力していく予定だ。

    今後もセガXDは、ゲーミフィケーションおよびデジタルコンテンツ制作のノウハウを駆使し、産学連携をはじめとした様々な手段を通じて、企業や社会の課題を解決していくとしている。

セガ エックスディー(セガXD)
https://segaxd.co.jp/

会社情報

会社名
セガ エックスディー(セガXD)
設立
2016年8月
代表者
谷 英高
決算期
3月
上場区分
未上場
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