11月5日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前営業日比421円23銭高の3万8474円90銭でこの日の取引を終えた。一時566円52銭高の3万8620円19銭まで買われる場面があった。前週末に大幅に下落した反動で自律反発狙いの買いが入った。株価指数先物に買いが入っていたという。米国大統領選挙後の株高を見越した買いも入ったとの見方も出ている。
【主要指数】
・日経225:3万8474.90(+421.23)
・TOPIX:2664.26(+20.00)
・ドル/円:152.27(+0.12)
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている94銘柄のうち、上昇は46銘柄(49%)、下落は40銘柄(43%)、変わらずは8銘柄(9%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。
個別では、サンリオ<8136>が大幅反発し、年初来高値を更新。前週末11月1日に第2四半期決算を発表するとともに、2025年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表したことが市場の評価材料となっているようだ。なお、8月の第1四半期発表時にも通期業績予想の上方修正を発表しており、今期早くも2度目の上方修正発表がポジティブサプライズとなっているもようだ。
ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>も年初来高値を更新。週末11月3日に子会社の横浜DeNAベイスターズが2024シーズンのプロ野球日本シリーズで福岡ソフトバンクホークスに勝利し、前身の横浜ベイスターズ以来、26年ぶりの日本一となったことへのご祝儀相場となっているようだ。
なお、日本シリーズまで進出したことで実際に業績面でも横浜DeNAベイスターズおよび横浜スタジアムの業績寄与が期待されるほか、ポケモンなどと共同でリリースした新作『ポケポケ』の好調もあって、ご祝儀だけにとどまらない評価という側面もありそうだ。
カバー<5253>が5日続伸。前週末11月1日に「Unreal Engine」を活用したバーチャルライブ開発プロジェクトを始動すると発表したことが市場の関心を集めているようだ。
このほか、タカラトミー<7867>が年初来高値を更新したほか、カプコン<9697>やバンダイナムコホールディングス<7832>、セガサミーホールディングス<6460>、コーエーテクモホールディングス<3635>など大手ゲームの一角も買われた。
他方、この日の引け後に決算発表を控えていた任天堂<7974>が決算発表への警戒感から売られたほか、コナミグループ<9766>、バンク・オブ・イノベーション<4393>、アカツキ<3932>などがさえない。
サイバーエージェント<4751>が反落。岩井コスモ証券が同社の投資判断を「A」から「B+」に格下げするとともに、目標株価も1300円から1100円に引き下げたことが市場の心理を冷やす格好となっているようだ。
同じく岩井コスモが「A」から「B+」に格下げした東映アニメーション<4816>は後場に入ってマイナスに転じた。こちらは目標株価を3700円から3800円に引き上げた。