IMAGICA GROUP、映像コンテンツの中間決算は営業益970%増…「ベイブレード」「アイプリ」「ポケモン」アニメ制作好調、「薬屋のひとりごと」IP収益拡大
IMAGICA GROUP<6879>は、9月中間決算で会社全体は4億2100万円の営業損失(前年同期9億6700万円の利益計上)を計上するなど赤字転落となったが、映像コンテンツ事業については、売上高が前年同期比12.3%減の112億0100万円、営業利益が同971.8%増の9億5500万円と大幅増益を達成した。アニメ制作、出版、CM制作が好調だったことが主な要因だ。
アニメーション制作については、主に子会社でアニメスタジオのオー・エル・エムが手掛けた作品がTVシリーズや動画配信向けのCGアニメ作品が寄与し利益の改善が進んだという。
【主な作品】
・「ポケットモンスター」
・「ひみつのアイプリ」
・「BEYBLADE X」
・「ダンジョンの中のひと」
・「最強王図鑑」
子供向け作品の制作で実績を積んだことで交渉力が向上したほか、プロジェクト管理の強化と内製化率の向上、収益性を見極めたうえでの受注など収益性を高める取り組みを行ったことが奏功した。
また、出版事業では「薬屋のひとりごと」の原作小説やコミックスの販売が好調に推移だった。さらにTVアニメ製作委員会からの配分金収入も計上したとのこと。同シリーズは、2023年2月時点で販売部数は2100万部だったが、翌年3月には3800万部に増えるなど大ヒットした。アニメ第2期が25年1月から放送開始となる予定で、さらなる飛躍が期待される。
会社情報
- 会社名
- 株式会社IMAGICA GROUP
- 設立
- 1935年2月
- 代表者
- 代表取締役会長 長瀬 文男/代表取締役社長 社長執行役員 長瀬 俊二郎
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6879