カヤック、第3四半期(1~9月)決算は売上高5%減、営業益72%減 高い収益性が期待されるハイブリッドカジュアルゲームが不発に

  • カヤック<3904>は、11月14日、2024年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、高い収益性が期待されるハイブリッドカジュアルゲームで想定通りのヒットが生まれず、減収減益での着地となった。

    売上高119億6900万円(前年同期比5.0%減)
    営業利益2億100万円(同72.6%減)
    経常利益1億8700万円(同77.4%減)
    最終利益1200万円(同97.4%減)

    サービス別の状況は以下のとおり。

    ①面白プロデュース 売上高15億8100万円(前年同期比1.6%減)
    コロナ禍を経て顧客のマーケットの動向や需要の変化などにより、顧客数の減少がみられた。

    ②ゲームエンタメ 売上高67億300万円(同13.8%減)
    ハイパーカジュアルゲームは、直前四半期にリリースした2本の新作タイトルに加え、第3四半期期間に新作タイトル『Jetpack Master』を正式にリリースした。しかし、モバイルゲームのダウンロード数の成長速度が鈍化し、ダウンロード数は直前四半期比では11.9%増となったものの、前年同期比では10.9%減の約7792万件となった。なお、『キン肉マン マッスルショット』については2024年7月をもってサービス終了した。

    ③eスポーツ 売上高20億6400万円(同16.3%増)
    第3四半期期間におけるTonamelの大会開催数は、コミュニティに寄り添った運営により国内大会数が増加した結果、直前四半期比21.9%増の1万2904件となった。

    ④ちいき資本主義 売上高6億8600万円(同21.9%増)
    第3四半期末時点で、「SMOUT」の累計登録ユーザー数は直前四半期末比6.2%増の約6.1万人となり、順調に拡大した。「SMOUT」の導入地域数も第3四半期時点で直前四半期末比11.9%増の1089地域となり、市場の上限である自治体数約1700地域対しての導入率が64.1%となった。また、第3四半期末時点での「まちのコイン」の累計登録ユーザー数は、直前四半期末比18.2%増の15.4万人と、こちらも順調に増加した。

    ⑤その他サービス 売上高9億3200万円(同7.0%増)
    ブライダルプラットフォーム「プラコレWedding」は、コロナ禍により業績が悪化した後、緩やかな回復基調にある。また、2月29日付で株式を取得し子会社化した英治出版の売上も寄与した。

  • ■2024年12月期通期予想を下方修正

  • 2024年12月期通期の連結業績予想については、第3四半期決算の発表と同時に業績予想の下方修正を発表しており、以下のとおり。

    売上高200億円→160億円(増減率20.0%減、前期比8.4%減)
    営業利益10億円→2億5000万円(同75.0%減、同75.5%減)
    経常利益9億円→2億円(同77.8%減、同80.7%減)
    最終利益5億円→1000万円(同98.0%減、同98.0%減)

株式会社カヤック
http://www.kayac.com/

会社情報

会社名
株式会社カヤック
設立
2005年1月
代表者
代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
決算期
12月
直近業績
売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3904
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