フェイス<4295>は、この日(11月14日)、平澤 創社長の資産管理会社であるGenesis1がマネジメント・バイアウトの一環で全株式を公開買付で取得すると発表した。上場廃止となる予定で、同社は株主に応募を推奨している。買付価格は1株あたり1220円だった。11月14日の終値は379円だった。野村キャピタル・インベストメントからの借り入れで賄う。
Genesis1は、公開買付けで株式を非公開化することを目的としているため、買付予定数の下限を275万7800株(所有割合:24.87%)としている。公開買付けに応募された株券数の合計がこれに満たない場合には応募株式すべての買付けを行わないとのこと。
音楽市場におけるパッケージ商品の売上が急速に減少し、2019年3月期から2024年3月期まで6期連続で最終赤字を計上している状況を踏まえ、根本的な業績改善を図るためには、柔軟な組織運営を確保し、事業戦略の一元化と意思決定のスピードアップ並びにノウハウ及び人材等のリソースの効率的な活用等を目的とした抜本的な施策を実施する必要性を感じていたという。
改革の実施により、中長期的に見れば成長及び収益の拡大が見込まれるものの、他方で、各施策の推進に当たっては、投資活動に伴い短期的には当社の利益水準やキャッシュ・フローの悪化を招く可能性があり、株式の上場を維持したまま各施策を実施した場合には、当社の株価の下落を招き、少数株主の期待に沿えない恐れがあると考え、今回の決定に至ったという。
会社情報
- 会社名
- 株式会社フェイス
- 設立
- 1992年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 平澤 創
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4295