【ゲームエンタメ株概況(11/15)】上昇36銘柄、下落52銘柄で売り優勢 UUUMとフェイスが公開買付価格にサヤ寄せ アルファポリスも大幅高

11月15日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前営業日比107円21銭高の3万8642円91銭でこの日の取引を終えた。米国で半導体株が買われた流れに加え、自律反発狙いの買いが入ったようだ。一時565円94銭高の3万9101円64銭まで買われる場面があったものの、一巡後は手じまい売りに押されたという。

【主要指数】
・日経225: 38,642.91(+107.21)
・TOPIX: 2,711.64(+10.42)
・ドル/円: 155.81(-0.50)
・ダウ: 43,750.86(-207.33)
・ナスダック: 19,107.65(-123.07)
・SOX: 5,004.59(+107.21)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている94銘柄のうち、上昇は36銘柄(38%)、下落は52銘柄(55%)、変わらずは6銘柄(6%)で、下落した銘柄の方が多かった。

個別では、UUUM<3990>とフェイス<4295>がストップ高まで買われた。いずれも昨日、公開買付で上場廃止するとのアナウンスを出しており、買付価格にサヤ寄せする動きとなっている。UUUMの買付価格は532円、フェイスは1220円に設定されている。

アルファポリス<9467>が大幅反発。9月中間決算が大幅増益となったことに加えて、1対3株の株式分割を発表したことが材料視されたようだ。昨日、9月中間決算を発表し、営業利益が前年同期比32.5%増の15億4600万円と大幅増益を達成した。ライトノベルや漫画の販売が好調だった。

円谷フィールズホールディングス<2767>が反発。ダイコク電機との業務提携を発表したことが材料視されたようだ。提携の内容は、AIと市場分析ノウハウを活用したホール集客システムの構築やIPの相互利用による新たな遊技機の共同開発、共同開発した遊技機をフィールズが販売することなどとなっている。

セガサミーホールディングス<6460>が反発。岡三証券は、同社株のレーティング「強気」の継続としたうえで、目標株価を3100円から3200円に引き上げたと観測されている。

なお、レーティングに関しては、みずほ証券がサイバーエージェント<4751>株式のレーティング「買い」継続とし、目標株価を1200円から1260円に引き上げた。また、岡三証券がSANKYO<6417>の目標株価を1800円から2150円とした(レーティングは「中立」の継続)。

他方、ブシロード<7803>も大幅安。前日、第1四半期決算を発表し、営業利益が前年同期比17.8%減の5億1000万円だった。カバー<5253>は、同社と共同展開しているホロライブ公式カードゲームが好調と発表したことを受けて連想買いが入っていた。減益となったことで失望売りを誘ったとの見方が出ている。

アクセルマーク<3624>が続落。前日、2024年9月期の決算を発表し、営業損失3億5000万円と赤字幅が拡大した。続く25年9月期も1億6900万円の損失計上の見通しとしており、業績低迷が嫌気されているようだ。

壽屋(コトブキヤ)<7809>もさえない。前日第1四半期決算を発表し、営業損失2700万円と赤字転落となったことが売り材料視されている。