アカツキ<3932>は、第2四半期の決算説明会において、新作タイトル『トライブナイン』と『怪獣8号 THE GAME(仮称)』の開発の進捗状況について順調に進んでおり、今のところ大幅な開発の遅延などはなくほぼスケジュール通りに進んでいると明かした。
とりわけ、『トライブナイン』については今年の8月と10月にβテストを実施したが、いずれもゲームの満足度やリリース後のプレイ意向で良好な反応が得られたとのことで、「非常に期待できると考えている」(同社)。本作は新規IPということもあり、期待したように伸ばしていくことは簡単ではないと考えており、βテストを丁寧に実施することを心がけたという。
今後はユーザーの反応をしっかりと見たうえでターゲティングし、適切なマーケティングを行っていく、としている。費用対効果の見合わない施策は避け、βテストで得られたユーザー情報を活かして、効果的なマーケティング手法に投資する考え。
同社は、開発能力の強化に投資しており、従来は2D中心でかつモバイルのみの開発を行ってきたが、3DメインでかつモバイルとPC、多言語で同時展開を可能な体制に整えている。開発予算も1タイトルあたり5~10億円から30億円に増やす。
現在開発を進めている『トライブナイン』はPCとモバイル向けに世界同時リリースする予定で、『怪獣8号 THE GAME(仮称)』についても同様の展開を考えているそうだ。
このほか、中長期的な成長を見据え、ゲーム発IPにも投資を行っている。『Behind the Frame』『The Star Named EOS』はすでにリリース済みで、NetEaseと『魔女のふろーらいふ』、アニプレックス『HYKE:Northern Light(s)』の開発を進めている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932