マーベラス、9月中間決算は新作ゲーム発売なく減益 『ポケモン』筐体入れ替え費用も重し 下期は新作2本リリース&新筐体本格稼働で挽回へ

  

マーベラス<7844>は、9月中間期の決算説明動画を公開した。発表した9月中間決算は、売上高が前年同期比8.0%減の128億7700万円、営業利益が同48.6%減の5億9200万円と大幅な減益となった。コンシューマーゲームの新作リリースが下期に控えていることに加え、『ポケモンメザスタ』から『ポケモンフレンダ』への移行に伴う先行費用が発生したことが主な要因。下半期は『ファーマギア』と『龍の国 ルーンファクトリー』を下期に発売し、さらに好調なスタートを切った『ポケモンフレンダ』も本格稼働で巻き返しを図っていく考えだ。

  

本日は、お忙しい中、株式会社マーベラス2025年3月期 第2四半期 決算説明動画をご視聴いただき、誠にありがとうございます。代表取締役社長の佐藤でございます。 

それでは、早速、第2四半期の決算概要からご説明させていただきます。こちらが、第2四半期の決算サマリーとなります。

売上高は、前年同期比92%の128億7700万円、営業利益は、同51.4%の5億9200万円となりました。国内、海外ともに、コンシューマの基幹タイトルの新作発売がなかったことやアミューズメントの筐体入れ替えに伴い費用が先行したことに加え、前期末における会計見積もりの変更等により、当期において研究開発費が6億5600万円増加し、減収減益となりました。

また、第1四半期までの円安推移から第2四半期にかけて円高に転じたことにより、当社が保有する外貨預金に影響があったこと等により、営業外費用に為替差損3億6800万円を計上した結果、経常利益は、3億7300万円、中間純利益は、7800万円となりました。

 

続いて、セグメント別の概況についてご説明いたします。第2四半期のデジタルコンテンツ事業は、売上高が、同77.9%の62億4600万円、セグメント利益は、同66.7%の1億400万円となりました。

アミューズメント事業は、売上高が、同102.7%の43億8800万円、セグメント利益は、同75.7%の12億600万円となりました。

音楽映像事業は、売上高が、同130.9%の22億4200万円、セグメント利益は、同70.4%の1億7000万円という結果となりました。

 

ここからは、各セグメント別にご説明させていただきます。まずは、デジタルコンテンツ事業です。

国内外において、コンシューマ基幹タイトルの新作発売がなく、減収減益となりました。タイトルの状況といたしましては、今年の4月にサービスを開始したスマートフォン向けゲームアプリ『ビックリマン・ワンダーコレクション』をはじめ、『ドルフィンウェーブ』や『ブラウザ三国志』といった既存のオンラインタイトルゲームも堅調に推移し、収益基盤として寄与いたしました。

コンシューマでは、インディータイトルとなる『ボウと月夜の碧い花』を7月18日に発売したほか、子会社ジー・モードより9月12日に発売した『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』が好調なセールスとなりました。

 

続いて、第3四半期以降のラインナップについてお話しさせていただきます。

まずは今期の基幹タイトルとなる完全新作アクションゲーム『FARMAGIA(ファーマギア)』が明日11月1日に発売となります。

また、「ルーンファクトリー」シリーズの最新作『龍の国 ルーンファクトリー』を来年春頃に発売を予定しております。

このほか、オンラインゲームでは、この10月に『ビックリマン・ワンダーコレクション』がハーフアニバーサリーを、『ドルフィンウェーブ』が2周年を迎え、周年イベントなどを実施いたしました。

また、この先年末にかけては、『シノマス』、『ログレス』の周年も控えております。

 

続いて、アミューズメント事業です。

タイトルの状況といたしましては、ポケモンキッズアミューズメントマシンの新作『ポケモンフレンダ』が7月より稼動を開始いたしました。

コロナ禍にスタートした前作『ポケモンメザスタ』とは単純比較できないものの、「フレンダピック」の配出枚数が歴代のポケモンアミューズメントマシン最速となる約1ヵ月で1000万枚を達成し、9月12日には新弾「ポケモンフレンダ2だん」がスタートいたしました。

また、『ポケモンガオーレ』の海外展開につきましては、引き続き堅調に推移いたしました。

これらの結果、海外展開の拡大等で増収となったものの、新筐体への入れ替えに伴う費用先行等により減益となりました。

今後におきましては、当社オリジナルの新たなプライズマシン『TRY CATCH™』を来月11月より国内で稼動開始する予定となっております。

 

また、アミューズメント事業のアジア統括拠点として、8月にシンガポールに子会社を設立いたしました。さらに、中国駐在所も設立に向けて準備を進めており、当事業の更なる海外展開強化を図ってまいります。

 

続いて、音楽映像事業です。舞台公演の売上計上が集中したことなどで売上は増加したものの、前期に取得した IP の育成に伴う費用先行等により、減益となりました。

第2四半期の主なタイトルといたしましては、テレビアニメ『女神のカフェテラス』の第2期を7月から9月まで放送したほか、「プリキュア」シリーズの劇場版最新作が9月13日に公開となり、公開から約3週間で興行収入10億円を突破するヒットとなりました。

また、「ミュージカル『憂国のモリアーティ』」のコンサート公演や、シリーズ最終公演となる「舞台『弱虫ペダル』」を実施し、好評となりました。

このほかにも、「舞台『刀剣乱舞』」、「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』」、「ミュージカル『新テニスの王子様』」のシリーズ新作公演や、今期の新作「舞台『夢職人と忘れじの黒い妖精』」などの公演を実施いたしました。

 

第3四半期以降のラインナップといたしましては、『新テニスの王子様』の新作テレビアニメを10月より放送開始いたしました。

「プリキュア」シリーズでは、『わんだふるぷりきゅあ!』の LIVE 公演を10月に開催したほか、来年1月からは、新作アニメ『魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~』の放送が開始いたします。

舞台公演では、『ワールドトリガー the Stage』の新作公演を10月25日から11月24日までの予定で現在

公演を行っております。

今後も、「舞台『アオペラ』」や「演劇『推しの子』」といった今期の新作舞台をはじめ、「ミュージカル『テニスの王子様』」、「『Dancing☆Star プリキュア』The Stage」、「舞台『刀剣乱舞』」それぞれの新作公演など多数のラインナップを予定しております。

以上が、各セグメントの概況となります。

 

最後に、今期の通期業績予想につきまして、お話しさせていただきます。

第2四半期までの実績につきましては、当初の社内計画と比べて利益進捗は改善しているものの、コンシューマの基幹タイトルの発売が下半期に集中しているため、2025年3月期の通期業績予想につきましては当初の発表から変更なく、売上高は290億円から320億円、営業利益は15億円から20億円を目指し引き続き取り組んでまいります。

以上をもちまして、決算説明を終了させていただきます。最後までご視聴いただきまして、誠にありがとうございました。

株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高294億9300万円、営業利益24億1500万円、経常利益30億200万円、最終損益5億1700万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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