【ゲームエンタメ株概況(11/26)】東宝や東映、IGポート年初来高値更新 内需株物色の動き 新作リリースのアカツキ反発 クシムストップ安

11月26日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前営業日比338円14銭安の3万8442円00銭でこの日の取引を終えた。一時760円06銭安の3万8020円08銭まで売られる場面があった。トランプ次期大統領の関税に関する考えが伝えられ、輸出関連を中心に主力株を中心に利益確定の売りに押された。また、為替の円高傾向も嫌気されたという。

【主要指数】
・日経225: 38,442.00(-338.14)
・TOPIX: 2,689.55(-26.05)
・ドル/円: 154.12(-0.10)
・ダウ: 44,736.57(+440.06)
・ナスダック: 19,054.84(+51.18)
・SOX: 4,987.92(-338.14)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている94銘柄のうち、上昇は47銘柄(50%)、下落は41銘柄(44%)、変わらずは6銘柄(6%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

個別では、アカツキ<3932>が4日ぶりに反発。子会社アカツキゲームスのオリジナルIPプロジェクトから誕生したスマホ向け新作ゲーム『魔女のふろーらいふ』の正式サービスをNetEase Gamesが本日(11月26日)より開始したことが材料視された。

コーエーテクモホールディングス<3635>やバンダイナムコホールディングス<7832>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、任天堂<7974>など大手ゲームの一角が買われたものの、カプコン<9697>が反落。SBI証券が目標株価は3640円を据え置いたものの、投資判断を「買い」から「中立」に格下げしたと観測されている。

クシム<2345>がストップ安。特定株主への情報漏洩の疑いがあるとして、取締役CTOの田原 弘貴氏に対する辞任勧告を行い、外部弁護士を中心とした社内調査委員会を正式に発足したと発表したことを受けて朝方から売り注文が殺到した。イオレ<2334>、gumi<3903>も売られた。

このほか、内需株物色の動きも出ていたが、IGポート<3791>とサンリオ<8136>、東宝<9602>、東映<9605>が年初来高値を更新した一方、コロプラ<3668>やmonoAI technology<5240>、東京通信グループ<7359>などが年初来安値を更新した。