【ゲームエンタメ株概況(12/3)】株主優待新設のエイチームがストップ高 目標株価引き上げのタカラトミー、カラオケ施設取得のGENDAが高い

12月3日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前営業日比で735円84銭高の3万9248円86銭でこの日の取引を終えた。一時914円35銭高の3万9427円37銭まで買われる場面があった。米国市場でのハイテク株が買われたことに加え、米国による半導体規制で日本が対象外だったことを好感し、半導体関連を中心に物色された。

【主要指数】
・日経225: 39,248.86(+735.84)
・TOPIX: 2,753.58(+38.86)
・ドル/円: 150.00(+0.44)
・ダウ: 44,782.00(-128.65)
・ナスダック: 19,403.95(+185.78)
・SOX: 5,055.32(+735.84)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている94銘柄のうち、上昇は54銘柄(57%)、下落は30銘柄(32%)、変わらずは10銘柄(11%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

個別では、エイチーム<3662>がストップ高。同社はこの日、株主優待制度を新設すると発表した。500株以上を保有する株主に対し、中間期と期末に1万円のクオカードを配布するとのこと。優待を受け取るには5単元以上必要になるため、保有株数の少ない投資家が買い増した可能性がある。

 

GENDA<9166>が反発。前日、カラオケ施設運営事業等を展開する鉄人エンタープライズの運営するカラオケ施設2店舗を取得したと発表しており、業容拡大を期待した買いが入っているようだ。取得した店舗は、2025年1月中旬より「カラオケ BanBan」ブランドにリブランディングして新たにオープンする。

 

タカラトミー<7867>が反発。SMBC日興証券は、同社株のレーティングについて最上級の「1」の継続とし、目標株価を4300円から4900円に引き上げたとの観測が出ている。

 

また、ブランジスタ<6176>が大幅続伸。12月2日、発行済株式の5.18%に相当する70万株・5億円を上限とする自社株買いを25年1月6日より行うと発表したことが材料視された。2期連続過去最高業績を受け取得上限を増額したという。

大手ゲーム関連の一角も高い。コナミグループ<9766>が年初来高値を更新したほか、ソニーグループ<6758>や任天堂<7974>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、、コーエーテクモホールディングス<3635>も買われた。

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は変わらず。この日、グッドスマイルカンパニーとスポーツ、アニメ、漫画及びゲームのグッズ・フィギュアの企画製造を行う合弁会社「株式会社ディー・スマイル」を設立したと発表した。株価は『ポケポケ』人気で上昇した後ということで利食い売りも多く一段高とはならなかった。

同じくイマジニア<4644>も変わらず。Nintendo Switch向けミステリーアドベンチャー第一弾『ミステリーの歩き方』の本年12月12日発売に向けて、フジテレビジョンが本作のメディアパートナーとしての参画が決定したことを明らかにした。

このほか、サンリオ<8136>やメガチップス<6875>、東宝<9602>、東映<9605>が年初来高値を更新した一方、東京通信グループ<7359>が年初来安値を更新した。