1月14日の東京株式市場は4日続落。日経平均株価は、前営業日比716円10銭安の3万8474円30銭でこの日の取引を終えた。一時884円49銭安の3万8305円91銭まで売られる場面があった。米国でのハイテク株下落や1月の日銀金融政策決定会合での利上げ観測など悪材料が重なったという。指数寄与度の大きい半導体関連の下げが目立った。
【主要指数】
・日経225: 38,474.30(-716.10)
・TOPIX: 2,682.58(-31.54)
・ドル/円: 157.43(-0.11)
・ダウ: 42,297.12(+358.67)
・ナスダック: 19,088.10(-73.53)
・SOX: 5,020.04(-716.10)
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は20銘柄(21%)、下落は75銘柄(78%)、変わらずは1銘柄(1%)で、下落した銘柄の方が多かった。
エスケイジャパン<7608>が後場に入って買われた。2025年2月期の業績予想の上方修正を行うとともに、期末配当を1株15円から17円に引き上げたことがポジティブサプライズと受け止められたようだ。2025年2月期連結業績予想の上方修正を行い、売上高125億円(前回予想110億円)、営業利益11億円(同10億円)、経常利益11億円(同10億円)、最終利益7億7000万円(同7億円)、EPS92.4円(同84.18円)とした。
エディア<3935>が後場に入って買われたものの、買い一巡後はマイナスに転じた。1月14日の前場引け後に2025年2月期の第3四半期決算を発表するとともに、通期利益予想の上方修正を発表したことに加え、コンシューマゲーム開発会社のゼロディブの買収に向けて基本合意したことを明らかにした。
松竹<9601>は反発。2025年2月期の業績予想を下方修正した。演劇事業と映像関連事業ともに当初計画よりも低調に推移しており、営業損益10億円の黒字から9億4000万円の赤字、経常損益28億5000万円の赤字から49億4000万円の赤字、最終損益を5億8000万円の赤字から18億7000万円の赤字にそれぞれ引き下げた。株価は一時マイナスになったものの、悪材料出尽くしと見た買い、あるいはショートカバーが入ったものと見られる。
このほか、この日に決算発表を控えていたサイバーステップ<3810>やシリコンスタジオ<3907>も高い。
半面、IGポート<3791>が大幅反落。前週末1月10日に発表した第2四半期決算が累計(6~11月)では2ケタ超の増収増益となったものの、四半期期間(9~10月)のQonQ(四半期推移)業績では28.2%の減収、14.2%の営業減益での着地となったことで、好決算を期待した先回り買いの反動による売り物が出る格好となっているようだ。
イオンファンタジー<4343>が大幅安。1月10日、第3四半期の決算を発表し、最終損失11億4800万円と赤字転落となった。不採算店舗の整理を大幅に加速させている中国事業で14億0500万円を含む15億1600万円を特別損失として計上したという。ASEAN事業で出展を加速しているとのこと。
トーセ<4728>が利益確定の売りに押され、テイツー<7602>、アルファポリス<9467>、モブキャストホールディングス<3664>なども安い。