U-NEXT HD、第1四半期決算は営業利益10%増の82億円…「U-NEXT」と店舗・施設ソリューション事業が大幅な増益

U-NEXT HOLDINGS<9418>は、1月14日、2025年8月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高919億2800万円(前年同期比24.7%増)、営業利益82億5100万円(同10.3%増)、経常利益82億7700万円(同13.1%増)、最終利益45億6700万円(同8.8%増)だった。売上高と最終利益は四半期ベースで過去最高になったという。

・売上高:919億2800万円(同24.7%増)
・営業利益:82億5100万円(同10.3%増)
・経常利益:82億7700万円(同13.1%増)
・最終利益:45億6700万円(同8.8%増)

「U-NEXT」を展開するコンテンツ配信事業とUSENを中心に展開する店舗・施設ソリューション事業が大幅な増益となり、会社全体の収益拡大をけん引した。

 

■コンテンツ配信事業

売上高は305億7200万円(前年同期比19.1%増)、営業利益は31億8900万円(同44.7%増)となった。

『U-NEXT』は、海外や韓流の人気コンテンツの配信をはじめ、TBS、テレビ東京の放送中ドラマやバラエティ、欧州サッカー、国内外の格闘技、ゴルフツアーなどのスポーツ、音楽、ライブ配信、電子書籍とラインアップの充実化を図っている。

9月にはワーナー・ブラザース・ディスカバリーと新たな独占パートナーシップ契約を締結し、同社が展開する動画配信サービス『Max』の多くのコンテンツを『U-NEXT』で独占配信している。さらに、日本のコンテンツを『U-NEXT』から『Max』を通じて全世界に配信及びプロモーションすることによる、グローバルにおける日本IPの発信・育成についても今後協業していく。

また、U-NEXTは「プレミアリーグ」との7年間にわたるパートナーシップ契約を機に、「ラ・リーガ」全試合のライブ配信を加えたサッカーコンテンツに特化した「U-NEXT サッカーパック」の提供を開始し、法人向けのプランも展開している。

 

■店舗・施設ソリューション事業

売上高は256億2300万円(同18.6%増)、営業利益は51億0100万円(同43.3%増)となった。

9月にこれまでグループ各社が行ってきたカメラ事業を集約し、カメラソリューションに特化した会社として、USEN Camera Solutionsが事業を開始した。また、USEN FIELDINGは、USENのフィールドエンジニア部門が分離独立した会社で、音響関連工事はもとより電気・通信・POSレジ・カメラ・カラオケ・ロボットなど、あらゆるソリューションに関わるフィールド業務をワンストップで担っている。

第1四半期累計においては、USENでは、進化し続ける店舗DXソリューションカンパニーを目指して、顧客の課題解決に向けた取り組みを推進し、婚礼大手のテイクアンドギヴ・ニーズの全式場に、同社提供の披露宴BGMサービスパッケージ『WEDDING MUSIC BOX』の導入を進めている。

さらに、スポーツ・チャンネル「DAZN」の商業施設向けスポーツ配信サービス『DAZN FOR BUSINESS』を『USEN MUSIC Entertainment』に搭載した飲食店向けセットプランの販売を開始している。

USEN-ALMEXでは、USENとの今後更なる連携強化を図るために、9月に商号を変更した。

7月の新紙幣発行に伴い、これに対応した自動精算機等の入れ替え及び新規導入が引き続き堅調に推移している。

また、Bear Robotics Japan LLCと日本国内ゴルフ場における戦略的パートナーシップ及び独占販売契約を締結し、配膳ロボット「Servi Plus」の販売を開始している。今後はホテル、温浴施設といった業態にも導入を推進し、省人化・省力化への取り組みを行っていく。

 

■通信・エネルギー事業

売上高は353億6200万円(同36.3%増)、営業利益は20億6800万円(同33.4%減)となった。

第1四半期累計においては、法人向けサービス、回線取次や自社光回線サービスが引き続き堅調に推移した。

USEN NETWORKSでは、様々な企業との連携や取り組みによって、自社で提供する法人向け光回線『USEN光plus』の新規獲得が引き続き安定的に増加しており、ワンショット型の手数料獲得モデルからランニング収益獲得モデルへのシフトが図れ、顧客数も着実に増加している。

また、9月よりY.U-mobileと提携し「USEN光01×y.u mobile」の販売を開始している。

「USEN光01×y.u mobile」は光回線サービス「USEN光01」と格安SIMサービス「y.u mobile」のセットプランにより、お得で快適な通信環境を提供している。

U-POWERは、コスモエネルギーホールディングスのグループ会社であるコスモエコパワーと再生可能エネルギー由来の電力調達・供給についての取り組みを開始し、五島八朔鼻風力発電所から生まれる再生可能エネルギー全量を3年間にわたり安定的に調達する契約を締結した。

引き続き実質再生可能エネルギーの販売を強化し、今後も日本国内の再生可能エネルギーの普及に貢献し、持続可能な社会の実現に向けて社会的責任を果たしていく。

 

■金融・不動産・グローバル事業

売上高は20億4400万円(同11.4%増)、営業利益は3億9300万円(同4.7%増)となった。

第1四半期累計において、U-NEXT LIVING PARTNERSでは、マンション/アパート入居者を中心としたブロードバンド回線の販売代理店サービスを行っており、新たな販路の開拓と取扱商材の拡大に注力してきた。また、マンションにおけるIoT機能の需要増加を受け、新築マンション等に対するIoT関連商品の販売及びWi-Fi一括導入サービス等が順調に推移した。

USEN TRUSTでは、家賃債務保証事業を主軸とし、USENへの店舗ソリューションサービスの取次など多様な不動産関連事業を展開している。

家賃債務保証事業に加えて不動産プラットフォーム事業の本格稼働に向けて準備を進めており、新しい物件流通の形を実現することに注力してきた。

USEN REALTYでは商業ビル運営事業を本格的に開始し、不動産の取得を進めている。今後は、同社グループならではのDXリノベーションやテナントリーシングまで一貫した運用を実施していく。

 

■2025年8月期の業績見通し

2025年8月期の業績は、売上高3600億円(前期比10.2%増)、営業利益310億円(同6.5%増)、経常利益300億円(同5.9%増)、最終利益167億円(同8.7%増)、EPS92.58円を見込む。株価収益率は17.6倍となる。

・売上高:3600億円(同10.2%増)
・営業利益:310億円(同6.5%増)
・経常利益:300億円(同5.9%増)
・最終利益:167億円(同8.7%増)
・EPS:92.58円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:25.5%
・営業利益:26.6%
・経常利益:27.6%
・最終利益:27.3%

株式会社U-NEXT HOLDINGS
https://unext-hd.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社U-NEXT HOLDINGS
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長CEO 宇野 康秀
決算期
8月
上場区分
東証プライム
証券コード
9418
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