TOHO animation、第3四半期の営業収入は80%増の437億円と大幅増収 国内中心に拡大 『ヒロアカ』『ハイキュー!!』『呪術廻戦』が活躍

東宝<9602>は、1月14日、25年2月期 第3四半期(24年3~11月)の決算発表で、アニメ事業「TOHO animation」の営業収入について、前年同期比80.0%増の437億2200万円だったことを明らかにした。興味深いのは、国内が110.7%増の310億0600万円、海外が32.9%増の127億1500万円と国内が大きく伸びたことだろう。アニメ関連企業の決算を見ると、海外動画配信サイトからの配信権収入で収益を伸ばしていくケースが多かったが、それとは大きく異なっている。

全ソースが前年同期比でプラスとなるなど好調だったが、主力の配信が49.1%増の162億2200万円と大きく伸びた。『僕のヒーローアカデミア』がけん引役となったほか、『呪術廻戦』『ハイキュー!!』『怪獣8号』『薬屋のひとりごと』も好調だった。

前年同期比で3倍を超える伸びとなったのは商品物販と劇場公開だ。商品物販は「ハイキュー!!」と「呪術廻戦」のグッズが好調で同209.5%増の67億5100万円だった。劇場公開は「劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」と 「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が大ヒットし、同217.1%増の70億2000万円だった。

また、キャラクターライセンスは、「呪術廻戦」「ハイキュー!!」「僕のヒーローアカデミア」が堅調に推移し41.2%増の83億5200万円だった。パッケージは「ハイキュー!!」「葬送のフリーレン」「ウマ娘 プリティーダービー」が好調だったことで、77.8%増の25億9800万円と大きく伸びた。

このほか、配分金その他については同70.4%増の27億7600万円だった。サムザップと共同配信する『呪術廻戦 ファントムパレード』のほか、「呪術廻戦」「怪獣8号」「SPY×FAMILY」などの配分金が貢献した、としている。

四半期別の推移は以下の通り。2025年2月期では第1四半期から第3四半期まですべての四半期で前年同期の実績を上回っている。

 

 

東宝株式会社
https://www.toho.co.jp/

会社情報

会社名
東宝株式会社
設立
1932年8月
代表者
代表取締役社長 社長執行役員 島谷 能成
決算期
2月
直近業績
営業収入2833億4700万円、営業利益592億5100万円、経常利益630億2400万円、最終利益452億8300万円(2024年2月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9602
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