ゲーム開発会社のVirtuos、オランダのAbstraction、米国のPipeworks Studios、カナダのUmanaïa Interactiveを買収

ゲーム開発会社であるVirtuosは、オランダのAbstraction社、米国のPipeworks Studios社(Pipeworks)、カナダのUmanaïa Interactive社(Umanaïa)の発行済株式の過半数を取得して買収すると発表した。欧州と北米への大幅な事業拡大となり、規制当局の承認を含む成約条件が整い次第、実行する予定。

今回の拡張により、Virtuosは、アートからエンジニアリング、ライブサービスに至るまで、ゲーム制作に必要なあらゆるサービスをワンストップで提供できるようになった。新たに3つの新しいスタジオの専門性を統合することで、クライアントへより包括的なサポートが可能になる。

さらにVirtuosは、ヨーロッパと北米での既存の事業を基盤として、欧米市場における16のスタジオでAAAレベルの開発者を900人から1,200人以上に増加し、Beyond-FX、Black Shamrock、CounterPunch、Third Kind Games、Volmi などのスタジオを含むチームを強化したとのこと。

Virtuosによる買収後も、3つのスタジオはそれぞれの経営陣のもと、独立した運営を続けていく。今回の戦略的な買収は、Virtuosがゲームの企画段階からリリースに至るまで、包括的なソリューションを提供できる体制を強化し、世界最高水準の外部ゲーム開発会社を目指していくための重要な一歩となる。

過去1年間だけでも、Virtuosは英国への進出(Third Kind Games買収)、リアルタイムVFX技術の獲得(Beyond-FX買収)を達成した。さらに、グローバルな開発体制により、世界中のクライアントは、高品質なゲーム開発サービスをタイムゾーンを問わず受けることが可能になったという。

 

■Pipeworks:25年にわたる開発の卓越性と革新性

Pipeworksは、過去25年間、業界を代表するAAAタイトルの開発に携わるとともに、革新的なオリジナルゲームを世に送り出してきた実績豊かな開発スタジオ。その豊富な経験と実績を活かし、今回、アメリカの主要なゲーム開発スタジオの一角を担うVirtuosグループに加わった。オレゴン州ユージーンに拠点を置く西海岸のゲーム開発スタジオ、Pipeworksでは、約200名のプロフェッショナルが、長年にわたりコンソール、PC、モバイルゲームの共同開発で培ってきたノウハウを基に、ライブオペレーション、クロスプラットフォームプレイ、ストリーミングゲームなど、新たなゲーム体験を生み出すための革新的な技術を開発してきた。

1999年以来、Pipeworksは『ゴジラ怪獣大乱闘』を皮切りに、同シリーズの続編をはじめ『Terraria(テラリア)』、『マッデンNFL (Madden NFL)』、『EA Sports College Football』、『コール オブ デューティ(Call of Duty)』などのフランチャイズタイトルまで、125を超えるゲームの開発に携わってきた。Pipeworksは、Xbox Game Studios、PlayStation Studios、Warner Bros. Gamesなどの主要パートナーと共同で複数のAAAタイトルを開発している。

多岐にわたる専門分野を持つPipeworksの加入により、Virtuosは、大規模なゲームの開発からライブ運営まで、一貫した高品質なサービスを提供できるようになる。今回の統合は、Virtuosが外部ゲーム開発におけるグローバルリーダーとしての地位を高め、ゲームのコンセプト段階から発売後のサポートまで、エンドツーエンドのソリューションを提供する能力をさらに強化することを意味する。

 

■Abstraction: 国境を越えた共同開発のノウハウ

2007年に設立したAbstractionは、『バルダーズ・ゲート3』、『Dune: Awakening』、『Halo: The Master Chief Collection』、『Mass Effect: Legendary Edition』など、200を超えるプロジェクトを手掛けた実績を持つ、卓越したクリエイティブな共同開発スタジオ。90名を超えるベテランスタッフが結集した同社のチームは、多岐にわたる専門知識を持ち合わせている。この強力なチームは、高度な技術力と豊富な経験を駆使し、複雑な技術課題に対して独自かつ革新的なソリューションを生み出すことを得意としている。スタジオ設立当初からのミッションである、最先端テクノロジーとゲームプロトタイプの開発に日々取り組んでいる。特に、彼らの高度なエンジニアリングスキルは、商用エンジンや独自エンジンを活用した最先端のソリューションをクライアントに提供するVirtuos Labsのネットワークを強化し、その成長を牽引する。

 

■Umanaïa: テクノ・クリエイティビティでゲームの可能性を再定義

2021年、モントリオールで、『アサシン クリード』や『For Honor(フォーオナー)』といった人気ゲームを手掛けたベテランたちが集まり、Umanaïaは誕生した。Umanaïaは、最先端の技術と人間の創造力を掛け合わせ、ゲーム体験を革新し続けることを目指している。これにより、プレイヤーに今までにない感動と興奮を提供したいと考えている。Umanaïaは、GaaS(Games-as-a-Service/サービスとしてのゲーム)というゲームの新しい形に特化したチーム。長年培ってきた深い知識と、ゲームを成功に導くノウハウを活かして、人々に愛されてきたIPに新たな命を吹き込む。そして、プレイヤーの心に響く、全く新しいゲーム体験を提供することを目指している。

Umanaïaは、40名を超える経験豊富な開発者チームを擁し、Virtuos Originalsの取り組みにおいて、革新を推進し、新たな知的財産(IP)の創出を積極的に進める。現在、共同開発やパブリッシングのパートナーとして協力できる企業に向けて、魅力的なタイトルを開発中で、その準備段階であるプリプロダクションが進行中。

Virtuos(ヴァーチャス)

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