【ゲームエンタメ株概況(2/3)】業績予想増額のコナミグループが逆行高、下方修正のマーベラスは安値更新と明暗 テンダが後場に入って急騰

2月3日の東京株式市場では、日経平均は4日ぶりに大幅反落し、前日比1052.40円安の3万8520.09円で取引を終えた。米トランプ大統領がメキシコとカナダ、中国への関税や追加関税を課す大統領令に署名したことを受け、世界経済に与える影響を懸念した売り物が広がり、一時は下げ幅1100円を超える場面もあった。

そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業96銘柄のうち、上昇は24銘柄(25%)、下落は68銘柄(71%)、変わらずは4銘柄(4%)で、下落した銘柄が多数を占めた。

中で、コナミグループ<9766>が逆行高し、昨年来高値を更新した。コナミグループは、前週末1月31日に発表した第3四半期決算が過去最高業績を更新するとともに、2025年3月期通期の業績予想の上方修正を発表したことが市場の評価につながったようだ。

また、テンダ<4198>が後場に入って急騰し、一時4ケタ大台に乗せる場面があった。テンダは、子会社テンダゲームスが中国のKingnet Technologyが協力して開発した『信長の野望・天道』の正式ライセンスタイトル『信長の野望 天下への道』の日本におけるパブリッシング権をグラビティが取得したと発表したことが株価の評価材料となったもよう。

ほか、エディア<3935>が3日ぶりに反発して昨年来高値を更新し、DeNA<2432>やオルトプラス<3672>なども買われた。

半面、マーベラス<7844>が大幅続落し、昨年来安値を更新した。マーベラスは、前週末1月31日にこれまでレンジ予想としていた通期業績予想の修正を発表しており、売上高と最終利益がレンジ下限を下回る予想となったことが市場から嫌気されたようだ。

そのほか、コロプラ<3668>やドリコム<3793>などが安く、ネクソン<3659>やカヤック<3904>などが昨年来安値を更新した。

株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 照井 慎一
決算期
3月
直近業績
売上高279億6300万円、営業利益18億1700万円、経常利益18億円、最終利益8億1800万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
企業データを見る
株式会社テンダ
https://www.tenda.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社テンダ
設立
1995年6月
代表者
代表取締役会長 取締役会議長 小林 謙/代表取締役社長CEO 薗部 晃
決算期
5月
直近業績
売上高55億7400万円、営業利益4億2800万円、経常利益4億4100万円、最終利益2億5700万円(2025年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4198
企業データを見る
コナミグループ株式会社
http://www.konami.com/

会社情報

会社名
コナミグループ株式会社
設立
1973年3月
代表者
代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
決算期
3月
直近業績
売上高4216億200万円、営業利益1019億4400万円、最終利益746億9200万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
証券コード
9766
企業データを見る