【ゲームエンタメ株概況(2/4)】上方修正のSANKYOが急騰 コナミやバンナムHD、カプコン高値更新 本日下方修正の任天堂に先回り買い

2月4日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前営業日比278円28銭高の3万8798円37銭でこの日の取引を終えた。米国政府のカナダとメキシコに対する関税発動が延期となると伝わったことで買い優勢では樹伊万里、一時672円42銭高の3万9192円51銭まで買われた。その後、中国への追加関税が発効すると急速に上げ幅を縮小した。

【主要指数】
・日経225: 38,798.37(+278.28)
・TOPIX: 2,738.02(+17.63)
・ドル/円: 155.27(+0.40)
・ダウ: 44,421.91(-122.75)
・ナスダック: 19,391.96(-235.49)
・SOX: 4,924.81(+278.28)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は64銘柄(67%)、下落は29銘柄(30%)、変わらずは3銘柄(3%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

SANKYO<6417>が後場に入って急騰し昨年来高値を更新した。午前中の取引では、前日終値付近でもみあっていたが、25年3月通期の業績予想の上方修正を受けて後場寄りから買い注文が殺到したようだ。

前引け後、25年3月期連結業績予想の上方修正を行い、売上高1900億円(前回予想1800億円)、営業利益710億円(同610億円)、最終利益515億円(同420億円)、EPS234.6円(同191.48円)とした。

 

コナミグループ<9766>が続伸し、連日の昨年来高値を更新した。岩井コスモ証券が投資判断「A」を継続し、目標株価を1万6500円から1万7500円に引き上げたことが新たな市場の評価材料となっているもようだ。

カプコン<9697>やバンダイナムコホールディングス<7832>、東宝<9602>も昨年来高値を更新した。

 

サイバーステップ<3810>が3日続伸。前日2月3日に2025年以降の中長期的な成長を目指した新たな事業展開の方針を発表し、それに基づく子会社2社の設立やBacoor dAppsとの業務提携も併せて発表したことが市場の関心を集めているようだ。

任天堂<7974>が昨年来高値を更新した。本日(2月4日)、2025年3月期の第3四半期決算の発表を予定しており、先回り買いが入ったようだ。なお、2025年3月通期の業績予想の下方修正を行っており、明日の株価の動きが注目される。ただ、Nintendo Switch2への期待が大きいため、下がった場合には押し目買いが入るとみられる。

 

ドリコム<3793>も急反発。決算発表後、株価を大きく下げていたが、『Wizardry Variants Daphne』の好調な運営状況に加え、第4四半期中にリリースする『ディズニー ステップ』への期待感から押し目買いが入ったものと見られる。同様にSHIFT<3697>やカバー<5253>も大幅高。