メビウスは、数々の名作を世に送り出したリバーヒルソフトのMSX2版『BURAI 上巻』をNintendo Switchで、2025年初夏に発売することを発表した。今後もMSXライセンシングコーポレーションより公式にライセンスを受けたタイトルを定期的にリリースし、数々の名作を移植していきたい、としている。
本作は、飯島 健男(現:飯島 多紀哉)氏がシナリオを担当、キャラクターデザイン・原画を荒木 伸吾・姫野 美智、サウンドをSHOW-YAが担当という当時のビッグプロジェクトRPGで、リバーヒルソフトにより開発・販売が行われた。
40分を越えるオープニング、一癖も二癖もあるキャラクター達による物語、美麗なグラフィック、衝撃的なサウンドクオリティは今でも語り継がれている。
Nintendo Switch版ではステートセーブ・ロードの実装、ゲームの巻き戻し機能、壁紙変更、マニュアル閲覧などを追加するほか、今後発売される続編「BURAI 下巻 完結編」とのデータ連動も予定しているという。
さらに今回はMSXアソシエーション様との共同でNintendo Switch用のMSXPLAYerの開発を行っていることも明かした。MSXPLAYerはMSXライセンシングコーポレーション公式のMSXエミュレーターで、Nintendo Switchなど、さまざまな環境上でMSXゲームを動作させるソフトウェア実行環境。
■シナリオ担当 飯島 多紀哉(旧ペンネーム:飯島 健男)さんよりメッセージ
僕が30年以上前にシナリオを手掛けた「BURAI」がNintendo Switchで遊べるようになりました。
当時はまだRPGにストーリー性を重視したシナリオが注目されていませんでした。
そんな中、30分以上のオープニング、多種多様のキャラクター性、ただの悪役では終わらないヴィランたち、二転三転する勢いのあるストーリー展開、それらに心血を注いだ新しいRPGの形をリバーヒルソフトさんの力を借りて作り上げました。
30年以上前の作品だからといって、決して今の時代にも見劣りしない「BURAI」の世界をぜひお楽しみください。
■ディレクター 宮崎 慈彦(現ワールドネバーランドシリーズ プロデューサー)さんよりのメッセージ
『ブライ』の制作は、動画をパソコン上で見ることができなかった8bit時代の大きな挑戦でした。当時の私たちは、限られた技術や容量の中で「どこまで表現できるか」に情熱を燃やしていました。ゲーム開発のツールや手法がまだ確立されておらず、ゲーム会社ごとに独自の技術を磨きながら競い合っていた、まさに熱い時代でした。
飯島さんが福岡の開発現場に来られた際、シナリオの執筆はまだ完了しておらず、資料として持ち込まれた大きなバッグには、びっしりと書き込まれたノートが詰まっていました。それらが学生時代から書き溜められたシナリオやプロットの山だと知ったとき、壮大な「飯島ワールド」の秘密を垣間見た思いがしました。
『ブライ』は、まさにその「飯島ワールド」の魅力が炸裂した物語だと思います。そして、荒木さんや姫野さんの手によって、それが美しいビジュアルへと昇華されていく瞬間に、ディレクターとして立ち会えたことは、私にとって生涯の宝です。
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