【ゲームエンタメ株概況(2/20)】自社株買い拡大のパピレス4日続伸 目標株価引き下げのネクソン反落 サン電子も75日線を割り込む

2月20日の東京株式市場は続落。日経平均株価は、前営業日比486円57銭安の3万8678円04銭でこの日の取引を終えた。一時695円89銭安と700円安近くまで売られる場面があった。為替相場で円高傾向になっていることに加え、米国関税政策に不透明感もあることから先物主導で売られた。決算発表シーズンが終わり、手がかり材料も乏しかった。

【主要指数】
・日経225: 38,678.04(-486.57)
・TOPIX: 2,734.60(-32.65)
・ドル/円: 150.03(-1.46)
・ダウ: 44,627.59(+71.25)
・ナスダック: 20,056.25(+14.99)
・SOX: 5,309.69(-486.57)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は19銘柄(20%)、下落は72銘柄(75%)、変わらずは5銘柄(5%)と下落した銘柄が多かった。値がさ株を中心に幅広く売られており、ゲームやエンタメ関連も売り優勢だった。

個別では、前日利食い売りに押されたバンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>に押し目買いが入って反発したほか、オルトプラス<3672>やボルテージ<3639>、フリュー<6238>など出遅れ感のある銘柄にも買いが入ったようだ。

 

パピレス<3641>が変わらずを挟んで4日続伸。ただ上値で利食い売が出て引けにかけて上げ幅を縮小した。24年8月15日に発表した発行済株式総数の6.02%に当たる60万株、7億円を上限とした自社株買いの取得枠を発行済株式総数の18.39%に当たる180万株、18億520万円を上限とする形に拡大すると発表したことが材料視された。

 

他方、サン電子<6736>が大幅続落。テクニカル的には直近で下値支持線として意識されていた75日移動平均線を割り込んだ。半導体関連企業の下落に加えて、関連企業で米国NASDAQに上場しているCellebrite DIの株価が軟調に推移していることが嫌気された模様。Cellebrite DIは、業績だけでなく、株価もサン電子の業績に影響する。

  

また、gumi<3903>が利食い売りに押されたほか、クシム<2345>、GLOE<9565>、マイネット<3928>、ワンダープラネット<4199>の下げもきつい。

ネクソン<3659>が反落。岡三証券が同社株のレーティンングについて「強気」の継続とし、目標株価を3300円から3000円に引き下げたとの観測が出ている。

決算発表後、レーティングの格下げや目標株価の引き下げが相次いでいる。

・モルガン・スタンレーMUFG証券
「オーバーウェート」から「イコールウェート」に格下げ、目標株価を2800円から2300円に引き下げ

・マッコリ―リーキャピタル証券
「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価を2400円から2200円に引き下げ

・野村證券
「Buy」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価を3400円から2400円に引き下げ