エンドルフィン、漫画家の著作権を守る生成AI「ピュアモデルAI」で計画する商品ラインナップを発表…出版社向け、Webtoon作家向けなど4種類

エンドルフィン、SUPERNGINEは、2025年2月28日、東京・永田町で開催された一般社団法人マンガジャパン及びデジタルマンガ協会合同「早春の会」で、漫画家の個性と著作権を守る新たな生成AIサービス「ピュアモデルAI」に関する取組について続報を発表した。

■ピュアモデルAIの4つの商品について

今回の「早春の会」でピュアモデルAIが新しく発表した内容として注目されたのは、お客様のニーズに合わせた商品ラインナップを予告したこと。

1.リマスタリング(出版社・漫画のプロダクション向け)

過去の漫画作品を、作家の現在の絵柄やご希望の完成度にリマスターしたり、損傷・消失した原稿を復元したりするときに適したサービス。
- 作家の絵柄を忠実に再現するピュアモデルを制作
- 既存の原稿をカラーにリマスター
- 制作時間を従来比70%削減
- クオリティと効率の向上:従来の200%以上
- 最小契約話数:50話(漫画1話分:1ページあたり1~6コマ、約14ページを基準 ≒ Webtoon1話分70コマ相当)
※モノクロ原稿の復元やモノクロでのリマスターについては、別途協議が必要となる。

※上記右側の画像はピュアモデルAIの1次生成データ(写植を除く)。

2.サブスクサービス(個人のWebtoon作家向け)

個人のWebtoon作家がピュアモデルAIで直接メインキャラクターの生成を試せるように、月額制のサブスクリプション型サービスで提供することを予定している。
- 作家の絵柄を再現する専用ピュアモデルを制作
- 作品の詳細設定、キャラクターシートをもとに、メインキャラクターを最大6人まで生成可能
- 最初は、ピュアモデルエンジンv2*まで提供
- Webtoon連載5話ごとに追加ファインチューニングを計3回実施(最終的にピュアモデルエンジンをv5へ)
- モブ生成用の専用エンジンも提供(ただし、生成時に細かい線画入力が必要)
- 最短契約期間:3カ月以上

*ピュアモデルエンジンは、学習とファインチューニングの度合いによって、v1(絵柄の再現)、v2(キャラクターの呼び出し機能追加)、v3(出力安定性向上)、v4(さらなる出力安定性の向上と品質向上)、v5(出力拡張性の向上)の順に進化していく。

3.メインキャラクター限定制作(複数作品連載中のWebtoon作家向け)

複数作品を手掛けるWebtoon作家向けに、フル制作の費用負担を軽減しつつ、キャラクターの線画と着彩を効率的に作成できるサービスを提供する。修正作業や背景、加工調整は作家自身が行うことで、制作の自由度を確保しながら効率化を実現する。
- 作家の絵柄を再現する専用ピュアモデルを制作
- 作品の詳細設定・キャラクターシート・ネームをもとに、背景及び加工調整工程前のメインキャラクターの線画+着采データを提供
- 最小契約話数:70話(1話 =70コマ基準)

4.フル制作(Webtoonスタジオ向け)

- 作家の絵柄を再現するピュアモデルを制作
- 作品の詳細設定・キャラクターシート・ネームをもとに、全制作工程をサポート
- AIおよびWebtoon専門家によるサポートで制作効率を最大化
- 最小契約話数:70話(1話 =70コマ基準)

■ピュアモデルAIの使い方について

作品制作の流れ

1.契約した作家の既存作品や画像データをもとに、作家の絵柄を純粋に再現する専用のAIモデルを構築する。

(学習データの例)

2.作家から提供された詳細設定、キャラクターシート、ネームなどの基本情報をもとに、ピュアモデルAIを活用し作品制作を行う。

※上記右側の画像はピュアモデルAIの1次生成データ(写植を除く)

3.ピュアモデルAIを利用する際には、作家自身が持っている背景や素材の写真を活用することも可能。

ピュアモデルAIは、作家のスタイルを忠実に学習し、線画や着彩を効率的に処理することで、制作にかかる負担を大幅に軽減する。これにより、より創造的な作業に集中できる環境を実現する。