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大和証券キャピタル・マーケッツは、9月27日付でKLab<3656>の紹介レポートを発行し、2012年8月期には売上高89億7000万円、経常利益14億9000万円、当期純利益8億8000万円になると予想している。2011年8月期予想比で、売上高58.8%増、経常利益62.0%増、当期純利益54.4%増となる。
レポートによれば、同社の業績成長のけん引役は、いうまでもなくソーシャルゲームだ。2012年8月期には、ソーシャルゲーム関連の売上は、2011年8月期予想比で106.6%増の71億7000万円になると予想されている。全体の売り上げに占める割合も61.4%から79.9%に上昇する。その前提として、2011年8月期は10タイトルだったタイトルラインナップを20タイトルに増やすと想定しており、マルチプラットフォーム戦略がカギになると見ている模様。
大和では、KLabの強みとして大きく3点あり、恋愛系からバトル系、スポーツ系など幅広いコンテンツを提供できることや、Mobageに限らず、Yahoo!Mobage、GREE、ニコニコアプリなど複数のプラットフォームに対応できること、ソーシャルゲームの開発力が同業他社に対する優位性になっていると評価している。急速に寡占化が進む国内ソーシャルゲーム業界にあって競合を上回る売上となっている。
ソーシャルゲームのマーケット動向なども解説されており、これからIPOを考えるSAP関係者は目を通しておいても良いレポートではないかと思われる。資本市場関係者がソーシャルゲームをどう評価しているかを知るためには格好の資料と思われる。