
3月13日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前営業日比29円06銭安の3万6790円03銭でこの日の取引を終えた。前日の米国市場でインフレへの過度な警戒感が後退しハイテク株が買われた流れを引き継ぎ、一時500円を超える上昇となった。上昇後は戻り待ちの売りに押され引けにかけては小幅安でもみあう場面もあった。
【主要指数】
・日経225: 36,790.03(-29.06)
・TOPIX: 2,698.36(+3.45)
・ドル/円: 147.79(-0.52)
・ダウ: 41,350.93(-82.55)
・ナスダック: 17,648.45(+212.36)
・SOX: 4,481.02(-29.06)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は46銘柄(48%)、下落は47銘柄(49%)、変わらずは3銘柄(3%)で、下落した銘柄の方が多かった。
ANYCOLOR<5032>がストップ高。前日3月12日に2025年4月期の第3四半期決算を発表するとともに、2025年4月期通期の業績予想の上方修正を発表したことがポジティブサプライスとなった。
なお、野村證券が同社株のレーティング「Buy」の据え置きとしたうえで、目標株価を3800円から4000円に引き上げたとの観測が出ている。

gumi<3903>が大幅続伸。前日に発表した第3四半期決算が収益構造の改善策の奏功などで黒字転換となったことが素直に評価されているようだ。

ユークス<4334>が反発。前日発表の25年1月期の決算は大幅な減収、営業減益となったが、26年1月期通期の連結業績見通しが営業利益で298.4%増と大幅な増益見通しとしたことが評価された。

他方、モイ<5031>が大幅反落。前日発表した25年1月期の決算は大幅な営業増益を達成したものの、同時に発表した今期の業績予想が大幅な減益となっていることが嫌気された。

GENDA<9166>が大幅安。前日に25年1月期の決算を発表し営業利益が48%増の79億円、26年1月期も31%増の105億円と増益を見込むと発表した。あわせて株式分割を行うとしたが、材料出尽くしになったという。

KADOKAWA<9468>が小反落。東海東京証券が投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を4640円から4700円に引き上げたことを受けて買われたが、引けにかけてマイナスに転じた。同じ東海東京が目標株価を2140円から2190円に引き上げた壽屋(コトブキヤ)<7809>は小反発。
なお、アルファポリス<9467>が昨年来高値を更新した一方、ドリコム<3793>が昨年来安値を更新した。
■ゲーム・エンタメ株一覧
