【ゲームエンタメ株概況(3/25)】Steam版『メメントモリ』リリースのBOI昨年来高値更新 『Khazan』早期リリースのネクソン、配当増額の東宝が活況

3月25日の東京株式市場は4日ぶりに反発。日経平均株価は、前営業日比172円05銭高の3万7780円54銭でこの日の取引を終えた。米国の関税政策を巡る懸念が後退し米国株式市場が上昇した流れを引き継ぎ、買い優勢で始まった。一時507円高まで買われる場面があったものの、戻り売りや期末要因もあって伸び悩んだ。

【主要指数】
・日経225: 37,780.54(+172.05)
・TOPIX: 2,797.52(+6.64)
・ドル/円: 150.54(-0.14)
・ダウ: 42,583.32(+597.97)
・ナスダック: 18,188.59(+404.54)
・SOX: 4,694.22(+172.05)

 

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は58銘柄(60%)、下落は34銘柄(35%)、変わらずは4銘柄(4%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

個別銘柄では、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>が大幅高となり、昨年来高値を更新した。主力タイトル『メメントモリ』Steam版の配信が本日より始まっている。スマートフォンやDMM版、自社配信版などが提供されているが、新しいプラットフォームでユーザー獲得と収益寄与が期待されているようだ。

 

ネクソン<3659>が反発。この日、新作アクションRPG『The First Berserker: Khazan』を3月28日のリリースに先駆け、Steam、PS5、XboxシリーズX|Sで早期アクセスを開始したことが材料視されている。事前購入した人がアクセスできるもので、Steamのグローバル売上ランキングで4位に入るなど好調な出足となっている。

 

東京通信グループ<7359>が反発。前日3月24日に持分法適用会社のアミザが、リアルな表現でもうひとつの銀座の街並みを再現したインターネット上のバーチャル空間である「AMIZA CITY GINZA」のβ版を公開したと発表したことが市場の関心を集めているもようだ。

 

東宝<9602>が昨年来高値を更新。2025年2月期の期末配当予想を従来予想の1株当たり35円から50円に15円増額すると発表した。「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」や「変な家」など劇場作品のヒットに加え、「僕のヒーローアカデミア」や「呪術廻戦」「ハイキュー!!」などアニメの貢献が好決算につながっており、今期も好決算を期待する動きがあるという。

 

SiTime Corporation株価が上昇したことを受けてサン電子<6736>が3日続伸。coly<4175>、壽屋(コトブキヤ)<7809>、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>なども堅調だった。また、CRI・ミドルウェア<3698>やサイバーエージェント<4751>が昨年来高値を更新した。

他方、前日まで5日続伸だったGENDA<9166>が利益確定の売りにされて反落となったほか、クシム<2345>やイオレ<2334>などがさえない。

 

■ゲーム・エンタメ関連株一覧