KONAMI、『桃太郎電鉄 教育版』ID発行数が累計1万2300を突破…フリースクールなど教育機関にも今春より提供決定

コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)は、学校教育機関に向けて無償で提供しているブラウザ版『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~(桃太郎電鉄 教育版)』のID発行数が累計で1万2300を超えたことを明らかにした。あわせて、『桃太郎電鉄 教育版』の提供先を、今春よりフリースクールなどの教育機関にも拡大することを発表した。

『桃太郎電鉄 教育版』は、ノートPCやタブレットなど、学校の教育現場で使用されている端末で動作するデジタル教材。「日本全国を巡って物件を買い集め、資産額日本一を目指す」というゲーム性を活かし、幅広い学習に活用することを目的として、2023年から学校教育機関への提供を開始している。小学校~大学、支援学校などからの申込みの総数は、2025年3月時点で1万2300となった。

このうち小学校は6,800校を超えており、これは全国のおよそ35%にあたる数となっている。また、数多くの要望に応え、4月10日からフリースクール・オルタナティブスクール・インターナショナルスクールへの提供も開始することとした。

さらに、『桃太郎電鉄 教育版』を通して得られた学びを、より深めることができる機能として、4月1日より、任意のマスを物件駅として自由に編集できる「マイ桃鉄」機能を追加する。自分たちで調べた町の魅力を、観光名所や会社、工場、農産・水産などを、さまざまな物件として『桃太郎電鉄 教育版』の中で表現することで、学びの結果をクラスメイトたちと共有することが可能になり、授業を通じて、楽しみながら地元やその他の地域を知ることができる。

 

■「エデュテイメント祭り! at 東京大学」

3月23日に開催した「エデュテイメント祭り!at 東京大学」では、エデュテイメントに携わる6名が登壇し、さまざまなトークセッションが実施した。

▼オープニングセッション
『桃太郎電鉄 教育版』のエデュテイメントプロデューサー・正頭英和先生が登壇。『桃太郎電鉄 教育版』が作られるまでのエピソードなどを話した。その後、「桃太郎電鉄」シリーズの岡村憲明シニアプロデューサーが登壇し、フリースクールなどへの提供開始や「マイ桃鉄」の導入を発表した。

 

続いて青森県八戸市立下長小学校の川村祐輝先生と、名古屋市立正色小学校の青木洸司先生から、「マイ桃鉄」の導入事例がそれぞれ発表した。

▼特別講演1.
東京大学大学院 情報学環の藤本徹准教授から『桃太郎電鉄 教育版』共同研究の成果報告が行われ、『桃太郎電鉄 教育版』への社会的な反応や導入事例から得た知見、来年度に向けた展望などが紹介した。

 

▼特別講演2.
文部科学省初等中等教育局 学校デジタル化プロジェクトチームリーダーの武藤久慶課長から昨今の教育界のトレンドを踏まえた、ゲーミフィケーションの果たす役割などの話があった。

 

▼トークセッション
正頭先生、藤本准教授、武藤課長が登壇し、講演を踏まえたデジタル教育の課題や、教育現場で大事なことなどについて語った。
その後、参加者からの質問に答えた。

 

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株式会社コナミデジタルエンタテインメント
https://www.konami.com/games/corporate/ja/

会社情報

会社名
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
設立
2006年3月
代表者
代表取締役会長 東尾 公彦/代表取締役社長 早川 英樹
決算期
3月
直近業績
売上高1940億1100万円、営業利益336億4700万円、経常利益348億9300万円、最終利益278億2800万円(2023年3月期)
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