トーセ、2Q(9~2月)決算は売上高56%増、3億1900万円の営業黒字に転換 ゲーム事業の複数のプロジェクトで開発活動が活発に

  • トーセ<4728>は、4月10日、2025年8月期の第2四半期累計(9~2月)の連結決算を発表、ゲーム事業の複数のプロジェクトにおいて開発活動が活発に進行している状況が継続していることもあり、大幅な増収・黒字転換となった。

    なお、最終利益には長岡京トーセビルの建替えに伴う建物の解体や一部土地の売却に関連する費用のうち約1億7700万円を特別損失として計上したことが影響している。

    売上高31億5400万円(前年同期比56.7%増)
    営業利益3億1900万円(前年同期4億5900万円の赤字)
    経常利益3億2100万円(同4億5100万円の赤字)
    最終利益9400万円(同3億1500万円の赤字)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム事業 売上高27億8300万円(前年同期比56.3%増)、営業利益2億6400万円(前年同期4億9500万円の赤字)
    家庭用ゲーム機・PC関連については、複数の開発プロジェクトで稼働の高い状態が継続しており、なかには追加発注で開発ボリュームが期初の想定を超えて推移しているものもあり、売上に大きく貢献した。ほかにも、海外の大手ゲーム会社との開発プロジェクトなど、いくつかの試作段階のプロジェクトが進行した。

    スマートフォン関連については、複数のスマートフォンゲームの運営に引き続き従事しており、運営業務全体としては前年同期をやや上回る水準で推移した。一方でスマートフォンゲーム市場は競争の激しい状況が継続しており、新規開発の依頼については現在家庭用ゲーム機向けのものを優先して対応している。

    なお、第1四半期に一時的に高まったレベニューシェアは第2四半期期間は落ち着く形となった。

    ②その他事業 売上高3億7000万円(同59.4%増)、営業利益5400万円(同50.3%増)
    SI事業では、教育関連分野において2024年8月期の後半から進行してきたコンテンツ開発のプロジェクトは完了し、同分野の技術やノウハウを水平展開して引き続き取引拡大に取り組んだ。家庭用カラオケ楽曲配信事業の収益は引き続き安定しており、前年同期とほぼ同水準で推移した。一般的なゲームソフトとは異なる、エンタテインメント系アプリなどの企画や開発サービスについては、新しい取引の獲得に向けて多様な業種への企画提案に取り組んでおり、うち一部では技術検証を含む試作プロジェクトに進んだ。

  • ■通期業績予想を修正

  • 2025年8月期通期の連結業績予想については、第2四半期決算の発表と同時に予想を修正しており、以下のとおり。

    ゲーム事業の好調な推移で売上高と営業利益、経常利益は予想の上方修正を実施した一方で、長岡京トーセビルの建替えに伴う土地の売却に関連する特別損失が売却収入に先んじて今期に発生することで、最終利益は従来予想を下回る見通し。

    売上高56億円→60億円(増減率7.1%増、前期比30.0%増)
    営業利益2億8000万円→4億2000万円(同50.0%増)
    経常利益2億6000万円→4億1500万円(同59.6%増)
    最終利益1億6000万円→8000万円(同50.0%減)

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
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