IGポート、3Q(6~2月)決算は売上高32%増、営業益47%増 「ハイキュー!!」や「SPY × FAMILY」などシリーズタイトルを中心に版権事業が好調
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IGポート<3791>は、4月11日、2025年5月期の第3四半期累計(6~2月)の連結決算を発表、版権事業の好調な推移により、2ケタ超の増収・営業増益を達成した。
売上高109億6900万円(前年同期比32.9%増)
営業利益12億3800万円(同47.4%増)
経常利益12億4100万円(同27.9%増)
最終利益7億1300万円(同11.2%減)主なセグメントごとの状況は以下のとおり。
①映像制作事業 売上高52億9800万円(前年同期比16.1%増)、営業損益8億1300万円の赤字(前年同期4億1900万円の赤字)
テレビ用アニメーションは「真・侍伝YAIBA」「怪獣8号 続編」「SPY × FAMILY Season 3」など、配信用アニメーションは「My Melody & Kuromi」「THE ONE PIECE」など、劇場用アニメーションは「劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人」などを納品へ向けそれぞれ制作している。テレビ用アニメーションの「キン肉マン 完全超人始祖編」、劇場用アニメーションの「怪獣8号 第1期総集編/同時上映 保科の休日」は納品した。そのほかに、遊技機やCМなどのアニメーションを制作し納品した。一部の作品については、制作期間の長期化や、人件費、CG制作費、外注費などが高騰しており、受注損失引当金を計上している。
②出版事業 売上高16億9700万円(同6.3%減)、営業利益3億5800万円(同27.3%減)
月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「転生貴族の異世界冒険録 12巻」「王太子に婚約破棄されたので、もうバカなふりはやめようと思います 5巻」「リィンカーネーションの花弁 21巻」など、定期月刊誌9点、並びに新刊コミックス・書籍111点を刊行した。また、既刊コミックスの「魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~」「転生貴族の異世界冒険録」「リィンカーネーションの花弁」は特に販売好調だった。なお、刊行スケジュールの変更や新規作品の販売数の伸び悩みなどの理由により、電子書籍売上は前年同期比で約4%減となった。出版事業に占める電子書籍売上の割合は83%となっている。
③版権事業 売上高34億7100万円(同109.2%増)、営業利益17億500万円(同93.2%増)
「君に届け」「ハイキュー!!」「怪獣8号」「進撃の巨人」「SPY × FAMILY」などのシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。「君に届け 3RD SEASON」は、第1四半期連結会計期間に配信事業者からのライセンス収入がすべて一括で計上されている。④その他事業 売上高5億100万円(同127.1%増)、営業利益9500万円(前年同期700万円の赤字)
人気作品のキャラクターの商品化が好調に推移したことや、雑誌のイラスト描きなどが貢献した。 -
■通期業績予想は変更なし
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2025年5月期の業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高129億9300万円(前期比9.7%増)
営業利益17億3700万円(同41.8%増)
経常利益17億1800万円(同24.5%増)
最終利益11億1600万円(同3.6%減)
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。
会社情報
- 会社名
- 株式会社IGポート
- 設立
- 1987年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 石川 光久
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高118億4100万円、営業利益12億2500万円、経常利益13億8000万円、最終利益11億5800万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証
- 証券コード
- 3791