-
![]()
アカツキ<3932>は、5月9日、2025年3月期の連結決算を発表、ゲーム事業で既存タイトルが好調に推移し、撤退タイトルの売上減をカバーし、売上高はほぼ横ばいとなった。
また、コミック事業とIPソリューション事業が黒字化を達成したこともあり、各利益項目で大幅な増益を達成した。
売上高236億5200万円(前年同期比1.3%減)
営業利益39億1500万円(同46.3%増)
経常利益42億3300万円(同49.4%増)
最終利益16億4600万円(同27.8%増)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①ゲーム事業 売上高212億3700万円(前々期比5.5%減)、セグメント利益40億3300万円(同0.6%減)
より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と、3D×マルチデバイス×多言語を見据えた大型プロジェクトにリソースの大部分を集中させ、新規開発タイトルへの積極的な投資を進めた。主力タイトルであるバンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は、世界同時キャンペーンや国内版10周年イベントなど、国内外で複数の大型イベントを開催し、日米仏を含む10の国と地域にてストアセールスランキング1位を獲得した。また、スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース』では、同IPのゲームコンテンツとのコラボ施策や新章開始記念イベント、12月には6周年イベントを開催し、コアファンを引きつける長期目線での安定運営を継続した。
しかし、既存タイトルのポートフォリオの見直しや新規タイトルのリリースに向けた開発の加速に伴い研究開発費が増加したことにより前年比で減収・減益での着地となった。
②コミック事業 売上高11億3600万円(同49.6%増)、セグメント利益9800万円(前々期4億1500万円の赤字)
当初予算内で引き続き検証フェーズを継続し、作品制作および他社プラットフォームでの販売強化を優先する方針のもと、有名クリエイターと協業によるオリジナル作品の制作および出版に注力し、オリジナル作品数を堅調に積み上げた。また、オリジナル作品の他社プラットフォームへの展開や、映像化による原作漫画の閲覧数増加に伴って、関連作品の販売が堅調に推移し、売上高の伸長につながった。さらに、2025年3月にはNTTドコモが主体の海外向けマンガ配信サービス「MANGA MIRAI」を米国にてリリースしており、本サービスに係る開発および運営業務の受託も業績に貢献した。
③その他事業 売上高12億7800万円(同75.7%増)、セグメント利益1億7800万円(前々期1億3500万円の赤字)
IPソリューション事業は、主力のオンラインくじ販売サービス「Slash Gift」において実施したくじの本数や開設アカウント数が増加し、順調に成長した。 -
■通期業績予想は非開示
-
2026年3月期通期の業績予想については非開示。ゲーム事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、コミック事業についても積極的に挑戦していく方針であり、適正かつ合理的な数値の算出が非常に困難であるため、としている。
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。


会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高236億5200万円、営業利益39億1500万円、経常利益42億3300万円、最終利益16億4600万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932
