DeNA、累計DL数1億突破の『ポケポケ』の平均MAUは5100万と明かす　「当社の強みが典型的に表れている」(岡村社長)

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、2025年3月期の決算説明会で、『Pokémon TCG Pocket(ポケポケ)』が世界的に大ヒットし、IFRS営業利益290億円の黒字転換に大きく貢献したことを明かした。第3四半期、第4四半期のユーザー消費額は国内外で伸び946億円、935億円と直近四半期に比べて4倍以上に拡大し、セグメント利益に至っては12倍に急拡大した。

『ポケポケ』については、世界累計1億ダウンロードを突破したが、第4四半期のMAU(月次アクティブユーザー数)が5100万人を記録し、ダウンロードしたユーザーが継続的にプレイしている状況にあることがうかがえる。アプリ内ではサブスクリプションを導入しているが、この加入率も安定に推移しているとのことだった。

説明にあたった岡村信悟社長 兼 CEO(写真)は、『逆転オセロニア』や『ポケモンマスターズEX』の事例を出しながら、『ポケポケ』には「当社の強みが典型的に表れている」とコメントした。

同社では、ゲームをサービスと捉えてユーザーからの様々なフィードバックを真摯に受け止め、具体的な政策やサービスプロダクト改善に落とし込む、リリース後の細かな施策を積み上げて、そして熱量や継続性を高めて、年数が経っても売り上げを維持・伸長することをやってきたという。

運営における強みは、開発にも生かすことができているという。パートナー各社の強みや意見を柔軟かつ適切にプロジェクトプロダクトに反映するという形でうまく開発ができるというところで、同社が『ポケポケ』の開発の役割を担っているとし、わかりやすい直感的なUXとパートナー各社との議論を積み重ねながら実現したと胸を張った。

今後もリリース後の細やかな施策の積み上げや改善、パートナー企業との密な連携、大規模なトラフィックを支えるインフラの安定運用と、これまで培ってきた力をしっかり生かしながら、長く楽しんでいただけるサービスをお届けしたい、と述べた。