
LINEヤフー<4689>は、5月28日、「LINEリアクション新機能メディア体験会」を開催した。本稿では、その模様をレポートしていく。
当日は、LINEヤフー エンターテインメントカンパニー トーク事業統括本部 リアクション機能 プロジェクトマネージャーの材木駿平氏が登壇。同社が運営するコミュニケーションアプリ「LINE」において、本日(5月29日)より提供を開始する、トーク上で任意のメッセージや画像へピンポイントにコミュニケーションできる「リアクション機能」にユーザーが保有する全ての絵文字が使用可能になる新機能を紹介した。
▲LINEヤフー エンターテインメントカンパニー トーク事業統括本部 リアクション機能 プロジェクトマネージャーの材木駿平氏。
まず材木は、新機能導入の背景を説明するにあたって、現在のリアクション機能の利用状況を公開した。リアクション機能は2021年8月にリリースされて以来、年々利用者数が増加している。
利用者像については、推定になるものの性別や年齢に限らずさまざまなユーザーが利用している。とりわけ10代、若年層に活発に利用されている点が特徴となっている。
また、これまで提供されていたデフォルト6種類のリアクションについて、国内では「いいね」の利用割合が全体の半分ほどを占めていることも明かされた。
そのほか、過去実施したユーザーリサーチやカスタマ―ケアへの連絡を通じて「リアクション機能」について、「もっといろいろな種類の表現を使いたい」というバリエーションに関する要望が多かったとコメント。中には「表情がカジュアルすぎて使いづらい時がある」、「好きなキャラクターを使いたい」、「自分でリアクションを作りたい」という声もあったという。
そこで、従来のリアクションで評価されていたシンプルな操作性による“手軽さ”や、非通知や小さなUIによる“さりげなさ”を損なわないよう、表情のバリエーション追加による“コミュニケーションの豊かさ”を追加することになったと経緯を説明した。
ここからは新機能の内容について言及していく。
本日(5月29日)より、「LINE」のトーク上では、友だちや自分のメッセージ、画像、スタンプなどに、これまでの6種類のデフォルトのリアクション絵文字だけでなく、ユーザーが保有するすべての絵文字を「リアクション機能」として利用できるようになる。
リアクションとして利用できる絵文字のバリエーションはおよそ24万種類以上。この独自性こそがLINEのリアクションのユニークさであると材木氏は述べた。今回、利用範囲をリアクションにまで広げたことで、今後のラインナップもさらに拡大できる見通しとなっていると展望を話した。
▲世界的に有名なIPの公式絵文字から「ちいかわ」「うさまる」「ピスケとうさぎ」などのクリエイター絵文字まで、「リアクション機能」として使用できるようになる。
具体的なUXフローについては以下の通り。
リアクションしたい部分をロングタップすることでリアクション送信タブが表示される。ここに表示されたリアクションをタップすれば今まで通りリアクションできるほか、スマイルボタンをタップすることでリアクションを送信するためのキーボードが表示され、所持している絵文字をリアクションとして送信することができる。また、他の人が付けたリアクションをタップすると誰がリアクションを付けたのかや、絵文字の詳細、商品の購入ページも見ることができる。
今回、さまざまな絵文字を活用できるようになったことでリアクションを活用できるシーンも大きく広がっている。大人数でのアンケートのほか、控えめながら丁寧に気持ちを伝えてみたり、共通のクリエイティブで好きなキャラクターを使って盛り上がったり。これまでにも増してリアクションを通じてコミュニケーションを楽しめるようになっている。
また、本機能は有料・無料・デフォルトを問わず全ての絵文字で利用可能。なお、無料版には「LINEプロモーション絵文字」も含まれる。
▲LINEスポンサード絵文字として、対象の公式アカウントを友だちに追加すると無料でダウンロードできる。定期的に新しい絵文字が追加されるので、毎週火曜にスタンプショップの無料タブをチェックしよう。
▲LINEスタンプ プレミアムは、1500万種類以上の対象スタンプが使い放題になるサブスクリプションサービス。ベーシックとデラックスの2コースがあり、デラックスコースでは対象の絵文字や着せかえも使い放題になる。
最後に今後の展望として、リアクションにはコンテンツと機能の両面でまだまだアップデートの幅があると材木氏はコメント。より楽しく、便利に利用してもらえるようリリース後も改善に取り組んでいきたいとして発表会の締めとした。
(取材・文 編集部:山岡広樹)
会社情報
- 会社名
- LINEヤフー株式会社
- 設立
- 1996年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 川邊 健太郎/代表取締役社長CEO 出澤 剛/代表取締役CPO 慎 ジュンホ
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4689



