LINEヤフー、「LINE」における詐欺行為への対応を発表…実施済みの対策と新たに4つの対応を順次開始

LINEヤフー<4689>は、「LINE」における詐欺行為の撲滅を目指し、新たに4つの対応を順次開始すると発表した。投資詐欺などがLINE上のトークやグループトークなどで行われているとの指定を受けての対応とみられる。

 

■詐欺行為に対する実施済みの対応

【共通:1:1トーク・グループトーク、オープンチャット、LINE公式アカウント】
・各サービス特性を鑑みて、『システム検知』と『人の目』によるモニタリング強化。不適切な行為が発見した場合は、アカウントの利用停止などの対応を実施。
※通信の秘密にあたるため、1:1トーク・グループトークの内容に関しては「通報」したものに関してのみ部分的な確認を行っている。
※同様に、LINE公式アカウントに関しても「すべての友だちに送られる一斉送信メッセージ」、「LINE VOOMの投稿」、「プロフィール」など部分的な確認を行っている。

・著名人などになりすましたアカウントへの対応強化。
・警察庁、金融庁、消費者庁、国民生活センター協力のもと、詐欺の手口や「LINE」での対処法などを説明した特設サイトを公開し、「LINE」内や公式SNSなどで広報活動を実施。

【1:1トーク・グループトーク】
・友だち以外のユーザーからグループトークに追加した際、トークルーム上に注意喚起を表示。
・悪用者の行動傾向を分析し、悪用されうる類型のグループ作成を制限。
※その他、「LINE」の機能として、ユーザー間のトークにおいて迷惑行為が発生した場合に備え「通報」や友だちではない知らない相手からのトークやグループ招待を防ぐことができる「メッセージ受信拒否」、相手からのメッセージなどを受信することができなくなる「ブロック」といった機能なども設けている。

【オープンチャット】
・投資詐欺への悪用が疑われるオープンチャット自体の削除とユーザーのサービス利用停止措置の強化。
・サービスに特化した注意喚起ページの公開。
・オープンチャットを利用する全ユーザーおよびオープンチャットの管理者に対して複数回の注意喚起を実施。

【LINE広告】
・特に注意すべき領域において、広告掲載前の審査および掲載開始後のモニタリングを強化。
・広告主の本人確認 ※広告掲載前・掲載後にかかわらず、必要に応じて実施。
 

 

■今回新たに開始する対応

(1)下記の画面に『LINEを悪用した詐欺に注意ください』という注意喚起を順次表示。
5月29日~:LINE公式アカウントの友だち追加時 ※未認証アカウントのみの表示

6月13日~:友だち以外のユーザーからのグループトーク追加時、1:1トーク開始時、アカウントの友だち追加時(プロフィール)
※「LINE」のバージョン14.9.0以上が対象
6月中(予定):オープンチャット参加時

(2)5月28日~:1:1トーク、グループトーク、LINE公式アカウントでの通報時に選択する通報理由に『なりすまし』『詐欺』の項目を追加。項目を細分化することでモニタリングによる対応をさらに強化。
※「LINE」のバージョン14.8.0以上が対象

(3)6月以降(予定):LINE公式アカウントのアカウント開設時の認証強化。

(4)6月以降(予定):公的機関と協力し、印刷物やデジタルサイネージなどで活用できる注意喚起素材の作成・提供を予定。

LINEヤフー株式会社
https://www.lycorp.co.jp/

会社情報

会社名
LINEヤフー株式会社
設立
1996年1月
代表者
代表取締役会長 川邊 健太郎/代表取締役社長CEO 出澤 剛/代表取締役CPO 慎 ジュンホ
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
4689
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