【ゲームエンタメ株概況(5/29)】ソニーグループが年初来高値 「ポケモン」新作発売日決定の任天堂も堅調【チャート掲載】

5月29日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前営業日比710円58銭高の3万8432円98銭でこの日の取引を終えた。米国国際貿易裁判所がトランプ政権による関税の大部分を差し止めを命じたことに加え、エヌビディアが決算発表後の時間外取引で買われたことを手がかりに買い優勢となった。自動車や半導体関連を中心に物色されたという。

 

【主要指数】
・日経225: 38,432.98(+710.58)
・TOPIX: 2,812.02(+42.51)
・ドル/円: 145.35(+0.47)
・ダウ: 42,098.70(-244.95)
・ナスダック: 19,100.94(-98.23)
・SOX: 4,834.42(+710.58)

 

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は42銘柄(44%)、下落は48銘柄(50%)、変わらずは6銘柄(6%)で、下落した銘柄の方が多かった。自動車や半導体関連に資金が向かう中、ゲームやアニメなどエンタメ関連に資金が向かいづらいようだ。

個別では、ソニーグループ<6758>が5日続伸し年初来高値を更新した。米国の関税差し止めやエヌビディア株の上昇を手がかりに半導体関連とともに買われているようだ。またこの日開催した「金融インベスターデイ」への期待もあったという。さらに野村證券がレーティング「ニュートラル」の継続としたうえで目標株価を3600円から3900円に引き上げたとの観測も支援材料になった。

 

任天堂<7974>が反発。関税差し止めが「Nintendo Switch 2」の販売にプラス効果との見方が出ていることに加え、『ポケットモンスター』シリーズの最新作『Pokémon LEGENDS Z-A』の発売日が10月16日に決定したことが材料視された模様だ。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>やカプコン<9697>が年初来高値を更新した。

 

カバー<5253>が続伸。「ホロライブプロダクション」の公式ショップ「hololive production official shop in Osaka Umeda」をオープンすることに加え、「holo Indie」よりNintendo Switchに参入すると発表した。ボルテージ<3639>が大幅高。急騰後、信用取引の規制に伴い急落していたが、ショートカバーや短期資金が集まった模様だ。

 

このほか、SHIFT<3697>やコロプラ<3668>、CRI・ミドルウェア<3698>、アエリア<3758>、エディア<3935>も年初来高値を更新した。

 

イオレ<2334>やgumi<3903>がさえない。ビットコインが反落したことを受けて利益確定の売りが出たようだ。バンダイナムコホールディングス<7832>やKADOKAWA<9468>、セガサミーホールディングス<6460>がさえない。この日、「パズル&ドラゴンズ」シリーズの新作をリリースしたガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も売られた。

  

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