MyDearest、シリーズC追加ラウンドで約3億3000万円を調達 朝日新聞社との資本業務提携も

MyDearestは、この日(6月2日)、シリーズC追加ラウンドで約3億3000万円を調達し、これによりシリーズC累計調達額は約15億円となったことを明らかにした。本ラウンドには、FFGベンチャービジネスパートナーズ、アイザック、朝日新聞社、阿波銀キャピタルおよび他1社が参加した。さらに、朝日新聞社との資本業務提携を締結し、ゲームのみに留まらないVR/MRコンテンツ制作およびソリューション提供を加速する、としている。

 

■資金調達の目的

1. 北米のα世代向けのVRゲームを軸としたIP展開の強化
Meta Questの主なユーザー層は、北米の10代前半~中盤の「α世代」とされている。MyDearestでは、直近にリリースした『Crowbar Climber』,『Chained Escape』および『Devil's Roulette』の全世界累計プレイヤー数が合計で50万を突破しており、そのうち約7割を米国ユーザーが占めている。今回の資金調達により、米国のα世代にリーチするためのコンテンツパイプラインをさらに強化し、2025年内には10本以上のタイトルをリリースする予定。

2. 企業向けVR/MRソリューション提供・コンテンツ制作の事業拡大
企業や自治体向けにVRコンテンツ制作やソリューション提供、VRChatワールドの構築をワンストップで手がける「VRあそび事業部」の事業拡大を図るため、エンジニア・アートディレクターを中心とした人材採用を強化し、開発体制を拡充する。

 

■資本業務提携の狙い

朝日新聞社は、全国紙として培ってきた報道・教育・文化ネットワークと、豊富なIP・デジタルアーカイブを保有している。MyDearestは、創業以来toC向けにVRゲームやコンテンツを開発・リリースし、高い評価を得てきたVR/MRコンテンツ制作力を強みとしている。この両社の強みを掛け合わせ、以下の取り組みを共同で進めていく。

1.朝日新聞社グループが保有するIPを活用したVR/MRコンテンツやプロダクトの共同研究・開発
2.朝日新聞社が手がける、教育・観光・文化等に関するVR/MRコンテンツやプロダクトの共同研究・開発
3.将来的な報道事業におけるXR技術の活用を見据えた研究・開発

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