最近、円高を背景に日本企業による海外企業のM&Aが話題になっているが、ここ数年、事業再構築や中小企業の事業承継問題を解決する手段としてもM&Aも注目を集めている。東証1部上場企業の日本M&Aセンター<2127>は、こうしたM&Aに対する意識の高まりを背景に、順調に業績を伸ばしているようだ。
同社はこの日(10月11日)、第2四半期累計(4~9月期)の連結業績予想を上方修正し、売上高29億6000万円(前回予想21億6000万円)、営業利益14億5000万円(同8億円)、当期純利益8億4000万円(同4億5000万円)とした。前回予想からの修正率は、売上高37.0%増、営業利益81.3%増、当期純利益86.7%増となる。
同社によれば、M&Aの仲介件数が順調に伸びているため、としている。2011年7~9月期の案件成約状況は、四半期単位で過去最高となる55件となり、前年同四半期44件から大きく伸びたとのこと。同社は、9月7日、国内上場企業にM&Aに関する意識調査を行い、国内上場企業の93%がM&Aに前向きな姿勢を示し、震災直後の74%から大幅に上昇したという。