【中国/bilibili(6/6)】『アポカリプスホテル』が2位へ浮上 7月放送『CITY THE ANIMATION』が8位に【スパイスマート調査】

6月6日時点のbilibiliアニメランキングでは、『アポカリプスホテル』が先週から2つ順位を上げ2位に浮上。タヌキ星人のムジナの孫娘ポン子への愛情が描かれた9話は、bilibiliを始めとしたレビューサイトでは「神回!」など感動的だったという多くの絶賛するコメントが多く並んだ。9話から有料会員限定での配信となったにも関わらずこの1週間で250万回も視聴されており、非常に好評だった。

毎週1つずつ順位を上げ続けている『ロックは淑女の嗜みでして』が5位まで上がった。6月頭の連休の影響もあり、この作品も1週間で400万回も視聴されている。「ジョークが多すぎる」というコメントも一部見られるが「こういうバンドアニメを待っていた」など音楽性に対しての評価が並んだ。『ロックは淑女の嗜みでして』も先週配信の10話から会員限定となっている。

また、今週は日本でも7月から放送される『CITY THE ANIMATION』がbilibiliで8位にランクイン。現時点ではPVが配信されているのみだがすでに10万人以上のユーザーにフォローされている。「内容を見なくてもこれは見る価値がありそう」「原作を読まなくては」など非常に期待が高まっているコメントが見られた。

順位(※) 先週(5/30) 変化 作品名 総合評価 総視聴回数 コメント(弾幕) フォロワー
1     タンタンの冒険(The Adventures of Tintin)第1シーズン ※仏・カナダ合作 9.8 244.8万 1547 3.6万
2 4 ↑2 アポカリプスホテル 9.9 718.2万 4.7万 30.6万
3 2 ↓-1 阿波連さんははかれない 第2シーズン 9.8 1039万 3.9万 374.5万
4     最強の王様、二度目の人生は何をする? 5.9 494.1万 7645 12万
5 6 ↑1 ロックは淑女の嗜みでして 9.7 1533万 10.8万 51.2万
6 3 ↓-3 九龍ジェネリックロマンス 9.5 305.3万 7455 15.6万
7     ベン10:シーズン1 ※アメリカ発アニメ - 117.7万 1833 7.5万
8   NEW CITY THE ANIMATION - 43.9万 283 11.5万
9 8 ↓-1 名探偵コナン(中国語吹替版) 9.8 17.1 2086.8万 866.2万
10 5 ↓-5 ウィッチウォッチ 9.7 573.9万 2.9万 27.3万
11 7 ↓-4 スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました ~そのに~ 9.6 1049.8万 4.4万 324万
12 9 ↓-3 ウマ娘 シンデレラグレイ 9.9 620.7万 2.6万 325.7万
13 1 ↓-12 リコリス・リコイル 9.2 7816.7万 32.3万 260.3万
14 12 ↓-2 名探偵コナン 9.7 13.1 3.1亿 866.2万
15 11 ↓-4 ベン10:シーズン2(中国語吹替版)※アメリカ発アニメ 9.9 184.1万 6510 7.5万
16 10 ↓-6 一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる 8.2 500.1万 1.2万 17.2万
17 16 ↓-1 ある魔女が死ぬまで 9.4 206.1万 7799 16.3万
18 13 ↓-5 炎炎ノ消防隊 参ノ章 9.1 365.4万 1.1万 355.9万
19 19 ペッパピッグ 第10期(中国語吹替版)※イギリス発アニメ - 4532.2万 3.3万 85.8万
20     片田舎のおっさん、剣聖になる 8.1 415.3万 1.5万 15.1万

※順位・・・bilibiliが独自に集計したプラットフォーム上の総視聴数、コメント(弾幕)数、フォロワー数、ユーザー評価などを総合的な表した指標。視聴者人数が少ない場合の総合評価は表示されないため「未評価」と記載
※bilibili動画アニメランキングから実写作品を除外して表示。そのため実際のbilibili順位数字とは異なる場合がある

bilibili動画は中国の大手動画プラットフォームの1つで、最新の日本アニメの放送権を積極的に取得し、独占配信も多い。またbilibiliにおける総視聴数、ユーザー評価などが独自集計されているランキングは中国市場における日本アニメのトレンドを知る有力な指標となっている。

また、中国にはbilibiliのほかにも日本アニメや映画・ゲームなどのレビューサイトがいくつかあり、こちらも日本発のコンテンツに対する中国ユーザーの口コミを確認できるサービスとして参考となる。

●「Bangumi」
日本のアニメ・ゲーム・漫画を中心にしたオタク向けレビューサイト。アダルトコンテンツなどのニッチジャンルにも対応している。特徴としてはユーザーの関心が日本発コンテンツに集中し、その情報量や踏み込んだ考察・レビューなどからコアファンに適した設計になっている。

●「Douban(豆瓣)」
一般的には映画レビューサイトとして知られており、Doubanの映画レビュー点数は最後の興行収入を予測する指標の1つと言われている。日本発アニメのレビューも確認できるがBangumiほど日本アニメ好きの印象は薄く、幅広い層が利用するサービスである。

2つのサービスとbilibiliを比較すると、Doubanはエンタメ系コンテンツ全般のレビューサイト、Bangumiとbilibiliはアニメコンテンツを中心とした媒体と言える。またユーザーレビューの参考度合いでは、Bangumi>bilibili>Doubanという順番である。Bangumiユーザー数はそれほど多くないと推測され、アニメ配信と同時に視聴者評価が集まる点やユーザー数規模から考えるとbilibiliがリアルタイムな反応の把握に最適である。


株式会社スパイスマートでは、アニメ・漫画など日本発IPを活用したゲーム展開を支援する一環として、中国における日本アニメの人気動向を定期的に調査・分析しています。IPビジネスや市場分析にご関心のある企業のご担当者様は、ぜひお問い合わせください。

お問い合わせ:https://liveopsis.com/collaboration

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