
6月11日の東京株式市場は4日続伸。日経平均株価は、前営業日比209円68銭高の3万8421円19銭でこの日の取引を終えた。米国と中国の貿易を巡る協議や米国株高、為替の円安といった材料を手がかりに買い優勢で始まり、一時は318円高まで買われる場面があった。
【主要指数】
・日経225: 38,421.19(+209.68)
・TOPIX: 2,788.72(+2.48)
・ドル/円: 145.16(+0.25)
・ダウ: 42,866.87(+105.11)
・ナスダック: 19,714.99(+123.75)
・SOX: 5,242.50(+105.84)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は59銘柄(61%)、下落は33銘柄(34%)、変わらずは4銘柄(4%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。
個別銘柄では、オルトプラス<3672>が大幅高。この日、中国アリババグループ傘下のLingXiGamesが手掛け、アジアで配信中のスマートフォン向け人気カードRPG『Morimens』の日本ローカライズ版『忘却前夜』の開発を進めていることを発表したことが材料視された。

任天堂<7974>が反落。同社はこの日、「Nintendo Switch 2」の販売台数は、初日4日間で全世界350万台を突破したとのアナウンスを出した。これまで発売したハードと比べても過去最高だったという。ミネベアミツミ<6479>とホシデン<6804>が高く、メガチップス<6875>が安い。

エヌジェイホールディングス<9421>が大幅反発。「Nintendo Switch 2」の拡大普及を追い風に、ゲームソフトのミドルウェアや受託開発企業を買う流れがあったが、相対的に出遅れ感のあった同社に押し目買いが入ったようだ。トーセ<4728>も高い。先行して買われたCRI・ミドルウェア<3698>やシリコンスタジオ<3907>はさえない。




ケイブ<3760>が反発。子会社でらゲーが長期メンテナンス中のスマートフォンゲーム『メテオアリーナ』のゲーム性を一新し、タイトルも『メテオアリーナ・スターズ』にあらためて6月25日にリリースすると発表したことが市場の関心を集めた。

このほか、前日に決算発表を行ったユークス<4334>が大幅安。前日発表した第1四半期決算が増収・営業増益での着地となったものの、今期の大幅増収増益予想からみた進捗率で物足りない内容にとどまった。

ポールトゥウィンホールディングス<3657>も安い。前日発表した第1四半期決算は増収となったものの、オフショア拠点での損失計上や為替差損の計上などで大幅な最終赤字での着地となったことが嫌気された。

■ゲーム・エンタメ関連株一覧
