【ゲームエンタメ株概況(6/12)】好決算評価しgumiとANYCOLORがストップ高 月次好調の東京通信も活況 GENDAが年初来安値更新【チャート掲載】

6月12日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前営業日比248円10銭安の3万8173円09銭でこの日の取引を終えた。為替の円高傾向に加えて、4連騰後の利食い売り、地政学的なリスクなどが嫌気され、売り優勢となった。明日はメジャーSQ算出でもあり、徐々に模様眺めムードが広がったという。

 

【主要指数】
・日経225: 38,173.09(-248.10)
・TOPIX: 2,782.97(-5.75)
・ドル/円: 143.87(-0.72)
・ダウ: 42,865.77(-1.10)
・ナスダック: 19,615.88(-99.11)
・SOX: 5,232.53(-9.97)

 

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は54銘柄(56%)、下落は35銘柄(36%)、変わらずは7銘柄(7%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

個別銘柄では、gumi<3903>がストップ高。前日6月11日に発表した2025年4月期決算が不採算タイトルからの早期撤退やコストの適正化、ブロックチェーン事業の成長により、大幅な黒字転換となった。朝方から買い注文が殺到した。

 

ANYCOLOR<5032>も4日続伸し、ストップ高まで買われた。前日6月11日に発表した2025年4月期決算がコマース領域の牽引により大幅な増収増益となったことに加え、26年4月期もレンジ予想ながら下限でも2ケタ超の増収増益を見込んでいるという。野村證券はレーティング「Buy」継続とし、目標株価を4000円から5100円に引き上げた。同業のカバー<5253>も大幅高となった。

 

東京通信グループ<7359>が年初来高値を更新した。同社はこの日、2025年5月の月業績を発表し、営業利益が4300万円と黒字転換したことを明らかにした。前年同月は4000万円の赤字だった。2025年12月期に入って黒字計上を続けており、安心感から買いが集まったようだ。

 

HEROZ<4382>が大幅続伸。法人向け生成AI SaaS「HEROZ ASK」で多様な業務に特化したAIエージェントを構築できる新たなプラットフォームの提供を開始しすると発表したことが材料視された。マーケティング、営業、カスタマーサポート、採用支援など、企業ごとの業務課題に応じて最適なAIエージェントを短期間で構築・運用できるという。

 

カプコン<9697>が反発。東海東京証券がレーティング「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に引き下げるとともに、目標株価を4580円から4550円としたと観測されている。

 

他方、GENDA<9166>が年初来安値を更新した。前日、第1四半期の連結決算を発表し、営業利益32.4%減の13億9000万円だった。買収効果で増収となったものの、のれんの償却費増加やM&A関連費用などが先行発生し、大幅な減益になったという。

 

シリコンスタジオ<3907>は引き続き急騰後の利益確定の売りに押されたほか、アクセルマーク<3624>、日本一ソフトウェア<3851>、モバイルファクトリー<3912>、モイ<5031>なども売られた。

  

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