スパイスマート、IP原作×カジュアルゲーム最新動向を調査…原作ファン向けを重視したプロモーション戦略が浸透

スパイスマートは、2024年~2025年にかけてリリースしたIP原作カジュアルゲームのプロモーション施策についての調査レポートを公開した。

 

■調査概要

【調査期間】
2024年1月~2025年4月

【調査対象】
期間中リリースしたスマホゲームタイトルのうち、セールスランキング200位以内に一度でも入ったことのあるタイトル

【調査内容】
リリース前後のランキング推移、リリース前後の主なプロモーション施策、事前登録キャンペーン概要など

 

■2024年以降のIP×カジュアルゲームトレンドは3マッチパズル

5月にスパイスマートがおこなったIP原作タイトル調査によると、ゲームジャンルとしてはRPGが多数を占めたものの、近年ではパズルゲームやテーブルゲームに広告収益モデルを載せた形式のカジュアルゲームが台頭を示していることがわかった。特に2024年以降のIP×カジュアルゲームタイトルは、キャラクター育成要素もある3マッチパズルでが多く見られる。

 

■2025年5月調査/2024年以降リリースのIP原作スマホゲームジャンル

今回、スマートフォン向けカジュアルゲームとして展開したタイトルのうち4タイトルを中心にそのリリース前後のマーケティング施策を調査した。本リリースでは、その一部を紹介する。

▼『SAKAMOTO DAYS デンジャラスパズル』
この作品は、TVアニメ『SAKAMOTO DAYS』の最終回直後にあたる2025年4月2日にリリース。リリース翌日にはフリーランキング1位獲得。リリースから7日間はフリーランキングトップ10位圏内を推移。セールスランキングもリリースから10日間ほどは50位前後を推移した。

 

▲LIVEOPSIS/リリース後1か月のランキング推移

 

プロモーションはアニメ放送を中心に集中して展開され、ジャンプ誌面での発表からジャンプフェスタステージ、アニメ枠内でのTVCM、出演キャストサイン色紙やAmazonギフト券のプレゼント企画などがリリースまでに実施した。Xでの継続的な情報発信も見られたが、キャラクター紹介や特別ボイス公開といった拡散性よりも原作ファンの期待値の維持に重点が置かれていた点が特徴的。

▼『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん パズルパーティ!』
2024年9月、TVアニメ最終回の翌日にリリースした本作では、アニメ放送直前のTVCM投下と短期型のキャンペーン施策(原作小説やキャストサインのプレゼント)により、ファンの注目を一気に集めた。ユーザー参加型としては、公式Xで衣装アンケートや7週連続の声優直筆サインプレゼントキャンペーンが行われたほか、事前登録キャンペーンではオリジナルイラスト特典など、『SAKAMOTO DAYS デンジャラスパズル』同様に、全体的にはファン向けにフォーカスした施策が優先されていた。

 

▲LIVEOPSIS調査/『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん パズルパーティ!』リリースまでの主な施策まとめ

 

■原作ファンを起点としたプロモーション設計

両タイトルとも、事前登録~リリースまでの期間は4ヶ月以内と比較的短く、その間のプロモーションもアニメ放送との連動に集約されていた。IPファンの心理的な盛り上がりタイミングに合わせ、集中的かつファンへと向き合ったキャンペーンを実施する手法で、新規大型アプリの大規模SNS施策とは異なる、新たなプロモーションの型を形成しつつあると考えられる。

 

■2025年『IP作品×カジュアルゲーム』マーケティング調査の詳細事例付きレポート提供

スパイスマートでは、今後もIPホルダーやゲームパブリッシャー企業に向けて、IPゲームのプロモーション動向やトレンド分析を定量・定性の両側面から分析し、ビジネス活用可能な情報提供を進めていく。本調査結果の詳細を希望の企業には、スパイスマートが注目したタイトルの詳細事例を含むレポートを提供する。まずはLIVEOPSISから問い合わせてほしいとのこと。

▼LIVEOPSIS
https://liveopsis.com/

株式会社スパイスマート
http://corp.spicemart.jp/

会社情報

会社名
株式会社スパイスマート
設立
2015年7月
代表者
代表取締役 久保 真澄
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