サイバーステップ<3810>は、この日(6月18日)、2025年3月26日に公表したXR/VR事業会社「エンビジョン株式会社」と音楽関連事業会社「サイバーステップリズム株式会社」、イベント関連事業会社「サイバーステップオーロラ株式会社」について、設立を中止したことを明らかにした。
同社では、既存事業の発展に加えて、新たな収益基盤の模索及び事業の多角化を進めるため、、XR/VR 事業、音楽関連事業、イベント関連事業に特化した子会社の設立を予定していた(関連記事)。
同社では、XR/VR事業については、昨今の XR/VR 技術への関心は継続しているものの、一般消費者市場の成熟には依然として時間を要する状況が続いていることや、新規事業としての同社の競合優位性の確立が現状では困難であると判断した。
音楽関連事業では、マーチャンダイジング事業を通じて培ってきた IP を活用した取り組みを想定していたが、コンテンツ制作に係る人材確保の困難やアーティスト契約、プロダクション体制の構築の難航により、現時点での子会社設立によって事業を進める実現性が困難であると判断した。
イベント関連事業については、制作コストや会場確保コストの上昇に伴い、改めての子会社設立の必要性を社内検討し、現在の社内体制でも一定の運用が可能であると判断した。
直近まで外部環境や市場動向を注視しながら、各子会社設立による事業の推進の可能性を継続的に検討してきたが、経営資源の優先度も含めて再評価した結果、今回の決定に至った、としている。
今後は、グループの強みであるオンラインゲーム事業及びエンターテインメント領域における IP 活用、コンテンツ制作、プロモーション力を活かし、国内外へ向けた既存事業の強化と収益性の向上を図っていく。また、新規事業については、外部環境や市場動向を注視しつつ、より柔軟かつ機動的な体制での事業創出を検討していく。