ガンホーOE、第3四半期は減収増益　「ラグナロク」は大型アップデート契機に復調

　ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の第3四半期累計（1-9月期）の連結業績は、売上高66億0400万円（前年同期比15.6％減）、経常利益16億6800万円（同6.1％増）、四半期純利益14億2600万円（同629.2％増）となりました。

　同社では、主力タイトル「ラグナロクオンライン」の大型アップデートを実施し、休眠ユーザーの復帰、新規ユーザーの獲得、顧客平均単価の上昇などにより、売上高は好転した、としています。ただ、第1四半期と第2四半期の買い控えの影響が響き、売上高、営業利益ともに前年同期比マイナス。他方、コンシューマ事業では、ダウンロード販売を中心にタイトルを展開したことが奏功し、営業赤字幅が縮小し、ゲーム開発事業は営業赤字に転落しました。

　利益面では、営業利益が減益だったものの、経常利益は増益での着地となりました。これについては、営業外費用にあった持ち分法投資損失が前年同期比56％減の1億0300万円にとどまったためです。また、四半期純利益の大幅増については、前年にあったオンラインゲームのサービス終了に係る特別損失が今期は計上されなかったためと思われます。

　なお、同社は、12月通期の業績予想は開示していません。米国ナスダックに上場しているGRAVITY社が業績予想を開示していないため、各ステークホルダーに公平な情報提供が困難であるため、としています。