【ゲームエンタメ株概況(7/1)】エンタメ主要9社が自動車9社の時価総額を超えたとの報道も目先過熱感から売り優勢に【チャート掲載】

7月1日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前営業日比501円06銭安の3万9986円33銭でこの日の取引を終えた。日米の関税交渉の難航への警戒感があるなか、為替の円高や短期的な過熱感もあり、売り優勢となり、一時600円を超える下落となった。

 

【主要指数】
・日経225: 39,986.33(-501.06)
・TOPIX: 2,832.07(-20.77)
・ドル/円: 143.02(-0.98)
・ダウ: 44,094.77(+275.50)
・ナスダック: 20,369.73(+96.28)
・SOX: 5,546.54(+1.56)

 

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は23銘柄(24%)、下落は67銘柄(70%)、変わらずは6銘柄(6%)だった。

この日の日経新聞は、エンタメ系主力9社の時価総額が自動車の主要9社の時価総額を上回ったと報じていた。関税政策や景気の影響を受けづらいとの観点からゲームを中心としたエンタメ関連を買うのは攻めと守りを兼ねるものであり、相場の主役交代と指摘するものだった。

ただ、「こういった報道があると、目先の天井になることが多い」などと経験的に感じる投資家は少なくないだろう。実際、この日はここまで大きく買われてきたこともあって全体的に利益確定の売りに押されてマイナスに沈む銘柄が多かった。

個別銘柄では、カプコン<9697>やコナミグループ<9766>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>など大手ゲームの一角が年初来高値を更新したものの、後場に入ってから短期的な過熱感から利益確定の売りに押されてマイナスに沈んだ。セガサミーホールディングス<6460>も引けにかけて下げ幅を縮小した。任天堂<7974>もさえない。

 

なお、みずほ証券がカプコンとコナミグループの目標株価を引き上げたとの観測が出ている。

・カプコン:「買い」継続、目標株価4200円→5400円
・コナミグループ:「買い」継続、目標株価2万円→2万5000円

サイバーエージェント<4751>も年初来高値を更新したが、引けにかけて売りに押されて一時マイナスになる場面もあった。この日、子会社が開発・運営で参加する『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』と『学園アイドルマスター』がApp Storeセールスランキング1位、2位を占めた。

 

このほか、タカラトミー<7867>が反発。他のエンタメ関連と比較して相対的な出遅れ感が意識されたようだ。イオレ<2334>や東京都競馬<9672>、SHIFT<3697>も高い。

 

他方、前日ビットコイン購入を手がかりに急騰した東京通信グループ<7359>が利益確定の売りに押されて急落したほか、サイバーステップ<3810>、オルトプラス<3672>、gumi<3903>などの下げもきつい。

  

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