IGポート、26年5月期決算は売上・利益とも過去最高へ 「進撃の巨人」や「スパイファミリー」などグッズ販売急成長、映像制作も大きく改善
IGポート<3791>は、2026年5月期の連結決算について、売上高157億7200万円(前期比8.0%増)、営業利益17億9200万円(前期は2570万円の損失計上)、経常利益16億5900万円(同1690万円の損失計上)、最終利益13億5800万円(同6410万円の損失計上)と過去最高業績を計画している。版権と出版事業の利益が半減するものの、映像制作の収益が改善するとともに、自社作品のグッズなど商品販売が大きく伸びる見通し。
・売上高:157億7200万円(同8.0%増)
・営業利益:17億9200万円(同2570万円の損失計上)
・経常利益:16億5900万円(同1690万円の損失計上)
・最終利益:13億5800万円(同6410万円の損失計上)
・EPS:67.55円


四半期ごとの利益計画のイメージを開示しており、第4四半期に集中する計画。つまり、第1四半期~第3四半期の業績で通期計画に対する進ちょく率が低くても、あくまで計画に沿った動きであることを示す意図があるようだ。

■映像制作事業
・売上高:87億8000万円(前の期比20.0%増)
・営業損失:9400万円(前の期は11億0100万円の損失)
売上の半分近くを稼ぐ映像制作事業が収益改善する見通し。前期は11億円の営業損失を計上したが、この期は9400万円まで赤字が減る見通し。「劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人」「SPY×FAMILY3期」「怪獣8号2期」「YAIBA」「THE ONE PIECE」「春夏秋冬代行者」等を制作していく。
■出版事業
・売上高:19億6800万円(同11.5%減)
・営業利益:1億6300万円(同53.1%減)
出版事業では、営業利益が半減する見通し。刊行・出版物の部数の伸び悩みを想定するそうだ。「小説家になろう」「異世界転生」といった電子書籍市場で人気ジャンルであった作品の、続刊作品や新規作品の1巻目の販売数が伸び悩む傾向にある。また、刊行ペースが緩やかになってきている作品もあるとのこと。
「転生貴族の異世界冒険録」「魔導具師ダリヤはうつむかない~Dahliya Wilts NoMore~」「王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います」等のコミック単行本を刊行する。
■版権事業
・売上高:19億0100万円(同51.9%減)
・営業利益:9億2600万円(同52.1%減)
版権事業では、自社100%出資作品「君に届け 3RD SEASON」の売上を一括計上し、 「ハイキュー!!」劇場版をはじめとする 劇場作品が売上に大きく寄与した前期の反動減を想定している。「ハイキュー!!」「怪獣8号」「進撃の巨人」「SPY×FAMILY」等のシリーズタイトルを見込んでいる。
■商品販売事業
・売上高:28億9200万円(同232.4%増)
・営業利益:9億2900万円(同146.4%増)
商品販売事業は大きく伸びる見通し。「SPY×FAMILY」「進撃の巨人」等の自社商品をさらに強化し、国内外の販路拡大を行うことで、グループの成長ドライバーとなると見込んでいるという。ただ、米国での販売についてはトランプ関税の影響が懸念されるため、現地生産も模索するとのこと。

会社情報
- 会社名
- 株式会社IGポート
- 設立
- 1987年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 石川 光久
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高145億9800万円、営業利益14億2600万円、経常利益14億2000万円、最終利益8億2800万円(2025年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3791
会社情報
- 会社名
- プロダクション・アイジー
会社情報
- 会社名
- マッグガーデン
会社情報
- 会社名
- ウィットスタジオ