
サイバーエージェント<4751>は、インターネット広告事業において、ユーザーによる生成AIの検索利用と、それに対する生成AIの回答傾向の研究・分析することを目的に、GEO(Generative Engine Optimization)研究を行う専門組織「GEO Lab.(GEOラボ) 」を新設したことを発表した。
本研究所では、ユーザーによる生成AIの検索利用の実態調査や、生成AIの回答生成プロセスに関する推論メカニズムの研究を行う。これらの研究を通じて、生成AI時代における検索行動の最適化に向けたソリューションの開発につなげていく。
■設立背景
生成AIの普及に伴い、インターネット上での情報収集手段は、従来の検索エンジンに加え、生成AIの活用が急速に進んでいる。すでに欧州では、情報収集に「ChatGPT」、比較・検討に「Perplexity」を使用し、最終的な利用判断の後にGoogleでサービス名を検索するといった、新たなユーザー行動が生まれはじめている。
こうした変化が広がるなか、ユーザーと生成AIとの対話において、自社ブランドが適切に表示されなければ、ユーザーの選択肢に入らず機会損失につながるリスクも高まる。このような背景から、日本においても生成AIに最適化を施すGEO(Generative Engine Optimization)の重要性が日々高まっている。
生成AIという新たなマーケティングチャネルにおいて、ユーザーがどのように情報を探し、AIがどのように回答を導き出すのか。その実態を解明することが、企業のマーケティング戦略に大きな影響を与えると考え、「GEO Lab.」の設立に至った。
▼GEO研究の専門組織「GEO Lab.」の活動内容
・生成AIの学習元になるサイトの傾向分析
・生成AIの回答におけるLLMの推論メカニズム研究
・生成AIを活用したユーザーの行動変化調査
同研究所では、ユーザーによる「検索」としての生成AI活用実態の調査や、生成AIが回答を生成する際の推論メカニズムの研究を行う。これらの研究を通じて、生成AI時代におけるユーザーの検索行動に最適化されたソリューション開発につなげていく。さらに今後は、調査結果の発表やセミナーの開催なども実施する予定だ。
同社は今後も、時代に即したマーケティング手法の研究・分析を行い、最新の情報を届けるとともに、広告主企業の事業成長に貢献できるよう取り組んでいくとしている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高8740億3000万円、営業利益717億0200万円、経常利益717億4300万円、最終利益316億6700万円(2025年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751