任天堂、1Q(4~6月)決算はSwitch 2の好発進で売上高132%増 Switch 2の発売後4日間の世界累計セルスルーは350万台と過去最高を記録

  • 任天堂<7974>は、8月1日、2026年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、6月5日に発売した新たなビデオゲーム機であるNintendo Switch 2が好スタートを切ったこともあり、売上高が大きく拡大した。

    ただし、ハード売上高比率が上昇し、Nintendo Switchに比べて利益率の低いNintendo Switch 2の販売割合が高くなったこともあり、利益率は低下した。

    売上高5723億6300万円(前年同期比132.1%増)
    営業利益569億2800万円(同4.4%増)
    経常利益958億2200万円(同15.6%減)
    最終利益960億3200万円(同18.6%増)

    6月5日に発売した新たなビデオゲーム機であるNintendo Switch 2は、同社ゲーム専用機の発売後4日間の世界累計販売台数(セルスルー)としては過去最高の350万台を突破し、好調な滑り出しとなった。想定を上回る大きな需要に応えられるように、生産体制を強化して供給に努めている。

    Nintendo Switch 2ソフトウェアについては、ハードウェアと同時に発売した『マリオカート ワールド』が、ハードウェアに同梱した販売も含めて563万本の販売を記録した。そのほか、Nintendo Switch 2では専用のソフトに加えて、Nintendo Switchソフトも遊んでもらうことができることから、『マリオカート8 デラックス』や『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』など、前期以前にNintendo Switch向けに発売したタイトルも順調な販売となった。

    これらの結果、Nintendo Switch 2ハードウェアの販売台数は582万台、Nintendo Switch 2 ソフトウェアの販売本数は867万本となった。また、Nintendo Switchハードウェアの販売台数は98万台、Nintendo Switchソフトウェアの販売本数は2440万本となった。

    ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、主にNintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトの売上が減少したことにより、デジタル売上高は698億円(前年同期比13.5%減)となった。

    IP関連収入等については、主に映画関連の売上が減少したことにより、売上高は167億円(前年同期比4.4%減)となった。

  • ■通期業績予想は据え置き

  • 2026年3月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    Nintendo Switch 2のソフトウェアについては、7月に発売した『ドンキーコング バナンザ』や『スーパー マリオパーティ ジャンボリー Nintendo Switch 2 Edition + ジャンボリーTV』に続き、8月には『Drag x Drive』と『星のカービィ ディスカバリー Nintendo Switch 2 Edition + スターリーワールド』の発売を予定している。また、10月には『Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition』や、本タイトルをNintendo Switch 2 に同梱
    したセットも同時に発売する予定だ。

    売上高1兆9000億円(前期比63.1%増)
    営業利益3200億円(同13.3%増)
    経常利益3800億円(同2.1%増)
    最終利益3000億円(同7.6%増)

  • ※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆1649億2200万円、営業利益2825億5300万円、経常利益3723億1600万円、最終利益2788億600万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
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