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タカラトミー<7867>は、8月5日、2026年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、トレーディングカードゲーム(TCG)が前年同期を大幅に上回る実績となったほか、昨年7月に稼働開始した「ポケモンフレンダ」の寄与などもあり、2ケタ超の増収増益を達成した。
売上高594億7900万円(前年同期比11.0%増)
営業利益45億9700万円(同10.6%増)
経常利益49億6500万円(同35.6%増)
最終利益33億9200万円(同35.8%増)国内では、2025年に55周年を迎えた「トミカ」において、新シリーズとなる「トミカ・プラレールブロック」シリーズや大人向けプレイセット「tomica+(トミカプラス)」シリーズの展開により、年齢軸のさらなる拡大を図るとともに、「トミカ55周年自動車メーカーコラボプロジェクト」の商品展開を日本・アジアでスタートするなど地域軸の拡大も推進した。
「デュエル・マスターズ」では、VTuberグループ「にじさんじ」とのコラボ商品の展開や、「ディズニー・ロルカナ・トレーディングカードゲーム」のシリーズ展開によるKidults層をはじめとした幅広い顧客層の取り込みが奏功し、トレーディングカードゲームが前年同期を大幅に上回る実績となった。また、スマートフォン向けアプリ『DUEL MASTERS PLAY’S(デュエル・マスターズ プレイス)』においても、Kidults層を中心とした多くのユーザーに向けた継続的な施策により、人気が拡大した。
ハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK」では、「トランスフォーマー」の国内販売および海外向けの出荷が伸長した。また、5月に開催された「静岡ホビーショー」への出展に加え、7月開催の「AnimationComic-Game Hong Kong 2025」および米国ロサンゼルスで開催の「Anime Expo2025」への出展準備を行うなど、積極的なプロモーション活動を図った。現代版ベーゴマ「BEYBLADE X」においては、10月に開催される世界大会に向けた各種施策の効果もあり、堅調な推移となった。
タカラトミーアーツでは、日本IPのグローバルでの人気を背景に、「ぬいぐるみ」や「ガチャ」などにおいて、キャラクター商品を中心に幅広い年齢層からの支持を集めるとともに、国内外で人気が拡大した。また、ポケモンアミューズメントマシンにおいては、日本で昨年7月に稼働開始した「ポケモンフレンダ」が累計プレイ回数1億回を突破するなど、人気が拡大したことに加え、アジアでは「ポケモンメザスタ」の稼働を4月より開始し、順調な立ち上がりとなるなど、前年同期を上回る推移となった。
キデイランドでは、幅広いキャラクター商品を取り揃えたトレンド発信基地として、インバウンド需要やKidults層を中心とした高いキャラクター人気が継続するとともに、4月にオープンした「新宿店」「名古屋パルコ店」「広島パルコ店」の新店効果も加わり、業績が拡大した。
海外では、米国通商政策による不透明感が高まる中、米国での「The First Years」「Boon」をはじめとしたベビー用品において、競争環境の激化もあり販売が減少した。また、アジアでも生産子会社TOMY (Hong Kong)の北米向け商品の出荷が減少した。
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■通期業績予想は変更なし
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2026年3月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高2600億円(前期比3.6%増)
営業利益220億円(同11.5%減)
経常利益218億円(同9.3%減)
最終利益140億円(同14.4%減)
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※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。


会社情報
- 会社名
- 株式会社タカラトミー
- 設立
- 1953年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 小島 一洋/代表取締役社長CEO 富山 彰夫
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2502億3500万円、営業利益248億7000万円、経常利益240億3300万円、最終利益163億5000万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7867
