グリーHDのゲーム事業…4Q(4~6月)は『ヘブバン』周年の反動減でQonQで減収も決済手段多様化で利益率上昇 今期は自社IPのコンシューマ向けRPGをリリース予定

グリーホールディングス<3632>は、8月6日、2025年6月期の連結決算を発表し、その決算説明資料を公開した。今回はその中から同社のゲーム事業の状況を取り上げたい。
ゲーム事業の第4四半期期間(4~6月)は、売上高90億6000万円(前四半期比7%減、前年同期比4%減)、営業利益16億3000万円(同25%増、同20%増)となった。

ライブサービスゲーム事業は、新作『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』(以下『まどドラ』)の貢献があったものの、第3四半期に『ヘブンバーンズレッド』(以下『ヘブバン』)の周年施策を実施していた反動減もあって売上高が弱含みの推移となった。
一方で、決済手段の多様化施策が奏功し、利益率が大きく上昇した。

新作パイプラインについては、コンシューマ向けRPGの自社IPタイトル2本とライブサービスによるRPGの他社IPタイトル2本、自社IPタイトル1本の合計5本となっている。
同社は、積み上げてきたRPGジャンルのエンジンと連続ヒット実績を活かし、超大型他社IPタイトル含む複数本の企画・開発が進行中としており、現在パイプラインに入っている5本以外にも大型IPタイトルの話が進んでいるとしていた。

ゲーム事業の2026年6月期通期の見通しについては、『まどドラ』がリリース時の盛り上がりから一服する予想であるほか、新規タイトル複数本の開発本格化などによる一定の費用増が見込まれることから利益率が低下する見通し。
なお、2026年6月期中には、コンシューマ向けRPGの自社IPタイトル1本のリリースを予定しているが、その収益への貢献は保守的に織り込んでいるとしている。

会社情報
- 会社名
- グリーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高571億1100万円、営業利益48億6000万円、経常利益37億6000万円、最終利益11億9400万円(2025年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632