【レポート】「RAGE Shadowverse Pro League」が開幕! 第1節の優勝は「レバンガ北海道」に決定!!


国内最大級のeスポーツイベント「RAGE(レイジ)」は、8月3日(日)、都内・ASH WINDER Esports ARENA 高田馬場店にて「RAGE Shadowverse Pro League 2025 第1節」を開催した。本稿では、その模様をレポートしていく。

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本イベントは、8年目を迎える「RAGE Shadowverse Pro League」 (RSPL)において、1年半ぶりに新たに対戦型オンラインデジタルカードゲーム『Shadowverse: Worlds Beyond』を採用したリーグ戦となっている。本リーグにはDetonatioN FocusMe、横浜F・マリノス、よしもとゲーミング、レバンガ北海道の全4チームが参加。8月から10月に渡って全3節を実施し、プロ部門の最終獲得ポイント上位2チームがLeague Championshipに出場するという流れになっている。




▲毎節4チームのトーナメントを実施して優勝を争う。なお、ロースター、持ち込みクラス、デッキは大会の2日前に特設サイトにて発表しているため、各々対策を練った状態で対戦が行われるのが見所のひとつだ。


対戦ルールは以下の通りで、事前に1st3rdバトル分の選手とクラスを選択して運営に提出。事前のオーダーに沿った3試合を実施して、片方のチームが3勝すれば勝利となる。決着が付かない場合は「作戦時間」を設けて4th Battle5th Battleに出場する選手とデッキを提出。その後、オーダーに沿って4th Battleを行い、それでも決着が付かない場合は5th Battleで勝者を決める。なお、使用クラスは7つの中から事前に5つを選択し、一度勝利したクラスを再度使用することはできないルールとなっている。


▲延長にもつれ込んだ場合、先に2勝しているチームが有利かと思いきや、選択できるクラスの幅は負けているチームの方が多いため一筋縄では勝ち切れない。

年間王者を決める「League Championship」に出場するには、各節のチーム順位ポイント、各試合のバトル勝利ポイント、オープン大会の成績に応じたポイントで上位2チームに入る必要がある。また、これにインフルエンサーバトルの成績に応じたポイントを足した「総合順位」も別途、決定されるとのこと。




▲ポイント獲得の詳細は上の通り。第1節と第2節の間にある「Shadowverse Online Championship 2025 August」と、第2節と第3節の間にある「RAGE Shadowverse Japan Championship」での成績も重要になる。

各節、賞金が用意されており、1位のチームに100万円、2位のチームに50万円、3位のチームに10万円、MVP10万円が与えられる。なお、MVPの選手は各節の決勝戦終了後にYouTubeのアンケートにて決定する。

加えて、League Championshipの優勝チームには500万円が贈呈される。さらに、優勝チームの中から1名が国内最高峰の優勝賞金1億円が掛かった大会「World Grand Prix」への出場権も与えられるとのことで、なんとも夢が広がる舞台となっている。



●1回戦(DetonatioN FocusMe vs 横浜F・マリノス)

RAGE Shadowverse Pro League 2025 1節」、記念すべき1回戦はDetonatioN FocusMe vs 横浜F・マリノス。初戦は、全チームの中で唯一ネメシスを選択した横浜F・マリノスのバーサ選手が見事なアーティファクト捌きで勝利し、チームに勢いを付ける。

しかし、続く第2バトル、第3バトルはDetonatioN FocusMeが盛り返し、ナイトメアを使用したミル選手、エルフを使用したユーリ選手がそれぞれ得意の展開に持ち込み相手を寄せ付けずに勝利した。

ここからの延長戦が本リーグの肝となる部分。現在の環境ではエルフが中心にあり、その対策として多くのチームが守護ビショップを採用している。しかし、ウィッチには裏目という可能性もあり、残ったクラスからの選択が非常に重要なポイントとなる。
そんな中行われた第4バトルはDetonatioN FocusMeのミル選手がビショップを、横浜F・マリノスのたばた選手がウィッチを選択。ここは相性通り、たばた選手が勝利して踏みとどまり、2対2で第5バトルへもつれ込む形に。たばた選手は第2バトルで使用したエルフをあえて外すという選択が相手チームに刺さる結果となった。


▲勝利後のコメントより、たばた選手としてはエルフでリベンジしたかったが、相手チームにビショップの選択肢が残っていることからチームメイトに全力で止められてウィッチの選択となったと裏話を語ってくれた。

最終戦はSpicies選手と水煮選手によるロイヤルのミラーマッチとなり、これを水煮選手が制し、本リーグ初の勝者は横浜F・マリノスとなった。

●2回戦(よしもとゲーミングvs レバンガ北海道)

2回戦は、よしもとゲーミングvs レバンガ北海道。第1バトルは、序盤から相手リーダーの体力を積極的に詰めていった、だーよね選手のエルフが7ターン目に<殺戮のリノセウス>によるコンボでEra53選手のミッドレンジナイトメアを撃破。なお、エルフは全チームが前半3試合に選出しており、やはり今回のキークラスになっているようだ。

続く第2バトルは、昨年、レバンガ北海道に加入したAtom選手がロイヤルのミラーマッチを制して巻き返した。Atom選手は、試合後のコメントにて「<王家の御者>や<颶風の天業・グリームニル>を採用して少しミラーマッチにも強くしている形だったので(対戦表が出た際も)良いかなという感じでした」と自信を覗かせた。



3バトルは、よしもとゲーミングのぱらちゃん選手がストレートでは勝たせないと意地を見せる。アグロナイトメアによる速攻の展開がrikka選手のエルフに刺さり、6ターン目にエクストラPPを使用してあっという間の勝利を掴み取った。

これにより、2回戦も延長へ進むことに。よしもとゲーミングはだーよね選手がロイヤルを、レバンガ北海道のrikka選手がエルフを選択。1回戦とは異なり、両チームとも残っているクラスの中でも順当な2クラスを選択する形となった。試合は、序盤からだーよね選手がフォロワーを展開して攻めたものの、rikka選手の丁寧な対応が決まり、レバンガ北海道が1勝を収めた。


▲決め手となったのはrikka選手の7ターン目。相手の場に出ているフォロワーをあえて2体とも残すことで新たに出せる守護フォロワーの数を減らす作戦に。相手の手札に<煌刃の勇者・アマリア>や<卓越のルミナスメイジ>があっても2体ならバリアを張られたうえで突破できるという展開を作ったのには“これぞプロ”と感じさせられる一戦となった。

最終戦は、よしもとゲーミングがぱらちゃん選手のウィッチ、レバンガ北海道はEra53選手が第1バトルにも選出したミッドレンジナイトメアでのリベンジを図る対決となった。ここをEra53選手が<奔放なる獄炎・ケルベロス>で決め切り、見事、チームを勝利に導いた。試合後、Era53選手は「元々、ウィッチ対面のナイトメアは練習していて自信はあったのですが、プレッシャーのかかる局面だったので勝てて良かったです」とコメントした。

●決勝戦



決勝戦は横浜F・マリノス対レバンガ北海道。第1バトルは横浜F・マリノスが水煮選手のロイヤル、レバンガ北海道はEra53選手がビショップでエルフを狙い撃つ強気の選択。

試合は、水煮選手が2ターン目に<異端の侍>をプレイすることもできたが、この対面では【突進】と【必殺】が活きると判断して我慢。これに対して、Era53選手も相手の<サイレントスナイパー・ワルツ>を警戒して先攻3ターン目をパスで終わらせる。お互いに4ターン目までフォロワーを出さないというじっくりした展開に。

その後は、<嗚咽の聖騎士・ウィルバート>に<運命の黄昏・オーディン>を返した水煮選手が一気に場を制する。7ターン目には序盤に温存した<異端の侍>が活躍し、最後は<テンタクルバイト>で相手リーダーの体力を削り切った。



第2バトルは、横浜F・マリノスのたばた選手とレバンガ北海道のrikka選手によるエルフのミラーマッチ。rikka選手側は終盤まで手札に<殺戮のリノセウス>が1枚も見えない辛い展開となったが、常にできる限りの範囲で相手のリーサルから逃れ続ける動きで耐え忍び、辛くも勝利をもぎ取った。

3バトルは、横浜F・マリノスのバーサ選手がアグロナイトメアで攻めるも、レバンガ北海道のAtom選手がロイヤルで盤面処理に特化した動きを見せる。速攻の展開を封じられたナイトメアが盛り返すのは厳しく、そのままロイヤルの勝利となった。


▲エルフ、ロイヤル、ウィッチ、ナイトメアに対して<刹那のクイックブレイダー>が強いと考えての3枚採用。本リーグのルールに寄せた構築になっているとのこと。

延長戦は、横浜F・マリノスは1回戦と同じくたばた選手がウィッチを握る選択。ここに、レバンガ北海道もEra53選手が同じくウィッチを選択しており、ミラーマッチとなった。最後は、<最果ての罪・サタン>から<沈黙の魔将>での勝利を見据えたEra53選手が決め切り、「RAGE Shadowverse Pro League 2025 1節」はレバンガ北海道の優勝となった。

なお、今回のMVPは難易度が高いとされているエルフデッキを見事に使いこなしたレバンガ北海道のrikka選手が獲得。苦しい展開をも跳ね返す見事なプレイに感銘を受けた視聴者が多かったようだ。



●インフルエンサーバトル

ここからは、各チームの応援選手としてRaMuさん(DetonatioN FocusMe)、ゆゆうたさん(横浜F・マリノス)、たいじさん(よしもとゲーミング)、みゃこさん(レバンガ北海道)の4人が出演するインフルエンサーバトルを展開。2デッキ選択によるBO1のシングルエリミネーショントーナメントを実施した。

また、対戦中は各チームにプロ選手1名がサポートして参加。試合中に1回だけプロ選手からアドバイスを受けることができるという変則ルールで行われた。


▲限られた時間の中で行われるインフルエンサーとプロ選手のやり取りも見所に。プロ部門とは異なり、真剣バトルの中にも時に笑いありの楽しい対戦となった。

このインフルエンサーバトルの12回戦は、ドラゴンを使用したゆゆうたさん、ウィッチを使用したたいじさんがそれぞれ勝利。2人で決勝を争い、見事、たいじさんが勝利してよしもとゲーミングにポイントをもたらした。




▲「RAGE Shadowverse Pro League 2025 1節」を終えての結果は上の通り。

そのほか、88()20時より、「もこかもチャレンジ!ガチで1億とりにいくTV」が配信されることも発表。本番組では、つるおか(かものはし)さんともこうさんが、12月に開催される国際大会「Shadowverse World Grand Prix 2025」の優勝を目指す。番組にはゲストも招き、直近の大会出場方法を徹底解説。初回のゲストにはおにやさんが出演することが決まっているとのこと。



RAGE Shadowverse Pro League 2025 2節」は、913()に開催される。こちらも引き続き楽しみにお待ちいただきたい。


(取材・文 編集部:山岡広樹)





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