スクエニHD、第1四半期のHDゲームは営業利益1900%増の10億円 新作少なく売上減も費用減で大幅増益に 四半期で一喜一憂せず年単位で見る必要も

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、この日(8月8日)、第1四半期(2025年4~6月)のHD(High-Definition)ゲームの業績について、売上高が前年同期比27.6%減の89億円、営業利益が同1900%増の10億円と減収・増益となったことを明らかにした。

同社では「キングダム ハーツ」シリーズ過去作3タイトルのSteam版を発売した前年と比較し、新作タイトルの売上が下回ったために減収となった、としている。利益は大きく伸びたが、これは開発費の償却負担や広告宣伝費などの費用が減少したことによる。

近年、ゲームの開発規模が大きくなっていることから、たとえ大手ゲーム会社であっても少数精鋭の企画に開発リソースを集中せざるを得なくなっている。それに伴い売上や利益も特定の四半期に集中する傾向が強まっているように思われる。

四半期の収益の上下で一喜一憂するのではなく、年間単位で見ていく必要もあるのではないか。

売上高の推移は以下の通り。

 

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3245億0600万円、営業利益405億8000万円、経常利益409億3900万円、最終利益244億1400万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
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