カバーの決算説明資料より…1Qのマーチャンダイジング分野の売上58億円のうち約3分の1の19億円をTCG売上が占める 米国関税政策の影響は回復傾向に

柴田正之 編集部記者
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カバー<5253>は、8月12日、2026年3月期の第1四半期(4~6月)の決算(非連結)を発表した。今回はその決算説明資料の中から足元の好調が目立つマーチャンダイジング分野の状況を取り上げたい。

マーチャンダイジング分野は、米国の関税政策の影響により、北米消費者からの売上は一時期単月で前年同期比で半数の水準まで落ち込んだ。ただ、足元は回復傾向にあり、通商政策の動向を注視しつつ、北米ECの開設なども推進していくという。

そんな中で業績拡大のけん引役となっているのは、前期の第2四半期から売上計上が始まった「hololive OFFICIAL CARD GAME」だ。この第1四半期期間においては、マーチャンダイジング分野全体の売上58億3800万円のうち、TCG売上が19億7000万円と全体の3分の1を占める状況となっている。

なお、6月27日からは、関西のファンもブランドの接点をもてる重要な施策として大阪公式店舗を展開しており、これが続く第2四半期にどう寄与してくることになるのかも注目される。