【ゲームエンタメ株概況(8/14)】主力株は連騰後の利食い売りに押される中、サンリオが上場来高値更新 ネクソンも年初来高値【チャート掲載】

8月14日の東京株式市場は7日ぶりの反落。日経平均株価は、前営業日比625円41銭安の4万2649円26銭でこの日の取引を終えた。6連騰後ということもあって短期的な過熱感から利益確定の売りに押された。為替で円高が進行したことも上値を抑える要因になったという。

 

【主要指数】
・日経225: 42,649.26(-625.41)
・TOPIX: 3,057.95(-33.96)
・ドル/円: 146.54(-0.84)
・ダウ: 44,922.27(+463.66)
・ナスダック: 21,713.14(+31.24)
・SOX: 5,892.61(+52.52)

 

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は44銘柄(46%)、下落は48銘柄(50%)、変わらずは4銘柄(4%)で、売り優勢だった。主力株が利食い売りに押される一方で、オルトプラス<3672>やKLab<3656>など手詰まり感から短期資金が低位株の一角に向かったもようだ。

大手ゲーム関連を見ると、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、バンダイナムコHD<7832>、セガサミーHD<6460>、コナミG<9766>、スクエニHD<9684>、カプコン<9697>、コーエーテクモHD<3635>と全面安だった。短期間での上昇後の利食い売りであろうが、下値では押し目買いも入っていた。

 

その他ゲーム会社やディベロッパーは、ネクソン<3659>が年初来高値を更新した。自社株買いと第2四半期決算が好感されたようだ。日本一ソフト<3851>、エヌジェイHD<9421>が高く、トーセ<4728>が変わらず、マーベラス<7844>、イマジニア<4644>、ユークス<4334>が安い。

 

モバイルゲーム系の銘柄は、DeNA<2432>、グリーHD<3632>、コロプラ<3668>、ケイブ<3760>が高く、サイバーエージェント<4751>、MIXI<2121>、ガンホー<3765>、アカツキ<3932>、モバイルファクトリー<3912>が安い。

 

アニメやホビーなどその他コンテンツ関連銘柄は、サンリオ<8136>が上場来高値を更新した。岩井コスモ証券が投資判断「A」を継続し、目標株価を7500円から8500円に引き上げた。他方、壽屋<7809>が反落。高値圏にあったこともあり、材料出尽くしとなったようだ。ただ、連結決算に移行する今期は「増益」見通しであることから押し目買いが入って下げ渋った。このほか、KADOKAWA<9468>、エディア<3935>、フリュー<6238>が高く、タカラトミー<7867>、東宝<9602>、IGポート<3791>、GENDA<9166>、東映アニメ<4816>、ブシロード<7803>が安い。

 

最後に騰落ランキングを見ると、オルトプラス<3672>やKLab<3656>、coly<4175>、ネクソン<3659>が値上がり率上位となり、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>、クシム<2345>が値下がり率上位となった。マイネット<3928>については2四半期決算が売上高で15%減、営業利益で21%減と2ケタ減収減益での着地となったことが嫌気されて急落した。

 

 

■ゲーム・エンタメ関連株一覧