
KLab<3656>は、8月7日に開催した第2四半期(2025年4~6月)の決算説明会において、エレクトロニック・アーツ(以下、EA)と共同開発を進めているモバイル向けサッカーゲーム『EA SPORTS FC TACTICAL』について、現時点ではグローバルローンチなどの時期は未定であるとコメントした。
『EA SPORTS FC TACTICAL』は、2024年5月より一部地域(香港、インドネシア、マカオ、マレーシア、シンガポール、台湾、タイ)限定でサービスを開始した。その後、ワールドワイドでのローンチが始まらないまま、1年以上が経過し、現在に至っている。
こうした状況を受け、現時点におけるEAとの協議の進捗、足元の開発体制の状況などに鑑み、将来の収益予測の再評価について慎重に検討した結果、これまでの開発費用として無形固定資産に計上しているソフトウェア資産のうち44億2600万円を減損することにしたという。
これが第2四半期累計決算において、最終損益で47億4800万円もの巨額の損失を計上する大きな要因となった。その他の項目は、売上高は31億6100万円、営業損失6億4800万円、経常損失8億3000万円だった。
この間の経緯について、同社では、EAとの契約上の守秘義務のため詳細な事情は説明できないとした。開発中止も懸念されるが、根底のパートナーシップやプロジェクトへのコミットメントは変わっておらず、引き続き協議を行う考え。
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 真田 哲弥
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高83億600万円、営業損益13億4200万円の赤字、経常損益12億8000万円の赤字、最終損益27億8200万円の赤字(2024年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656